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業界紙出身のベテラン記者・牧田司氏による住宅・不動産各社の企業情報。愛情あふれた辛口コメントに注目です。本コーナーの記事内容に対するお問い合わせは「RBAタイムズWeb版」までお願いします。

伊藤忠都市開発 学生マンション第1弾「武蔵小杉」好調スタート

親にとっては“至れり尽くせり”

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「クレヴィアウィル武蔵小杉」

 伊藤忠都市開発の学生専用住宅第1号「クレヴィアウィル武蔵小杉」が完成し3月18日から入居が始まった。入居申し込み受付から8カ月でテンプル大学(2階)、青山学院大(3~4階)のフロア単位の申し込みがあるなど全390室に対して約8割の申し込みがあるなど極めて好調なスタートを切った。入居開始の前日(17日)、報道陣に公開された。


 物件は、JR武蔵小杉駅から徒歩12分、川崎市中原区市ノ坪に位置する7階建て全390室。専用面積は11.51~12.0平方メートル。月額賃料は6.5万~7.5万円。


 1階に約385平方メートルの「カフェテリア」「ラウンジ」「テラス」や80収容可能な「マルチルーム」、トレーニングマシンを備えた「ジムスペース」を設置したほか、各フロアに約77平方メートルの「キッチン付きリビングスペース」を配置。国際交流を促す共用施設を整備。


 安心・安全の設備・サービスとしては、フロア別セキュリティー、24時間有人管理、入退館管理システム、食事付きサービスなど。


 また、館内キャッシュレス・キーシステム」を導入することで食券購入ができ、家具(ベッド・机・椅子)が備えられているほか、アイロン、掃除機、布団乾燥機などがレンタル可能。


 ソフトサービスでは、全国約20万カ所以上の施設やサービスが受けられる「CREVIAWILLクラブオフ」に入会できるほか、「東急でんき」を一括受電することから「TOKYU ポイント」が2倍貯まる特典付き。伊藤忠人事総務サービスによる就職活動支援サービス、各種交流イベントなども用意している。


 同社総合開発本部の賃貸事業第一課長補佐・片岡賢治氏は、「用地は分譲用として取得したが、分譲事業に偏重している当社の売り上げ構成を変える狙いもあり学生寮とした。竣工時に8割の入居が決まったのは想定外だが、残りも3月末までに決めたい。地方の親御さんの関心が極めて高い。同業のデベロッパーや外資の参入もあるが、当社は40年前から日吉で920戸の慶大生を対象とした学生寮を運営してきた実績・ノウハウがあるのが強み。年間2~3棟くらい供給するのが目標。伊藤忠アーバンコミュニティが運営し、当社は一定期間所有したのちグループのリートに売却するというスキーム」などと語った。


食堂

◇     ◆     ◇


 同じような施設では、イヌイ倉庫の社会人向けマンション「月島荘」を見学したことがあるが、学生向けは初めてだ。


 レンタブル比率が約65%であることからも分かるように共用施設が充実しており、親の側からすれば至れり尽くせりだと思った。子どもの入退館が捕捉され、“お友だち”が侵入することはほとんど不可であることも記者は確認した。セキュリティーが万全で、男装しようが女装しようが、入居者以外の人が居室に入ることはまず無理だ。部屋ではたばこも禁止。


 しかし、学生の側からすれば“大きなお世話”ではないかと思った。われわれの世代はアパートで夜を徹して友だちと語り合ったりするのが普通だった。酒だろうがたばこだろうが禁止などされなかった。友だちなどを泊めることは契約上禁止されていたアパートが多かったと思うが、守る者などいなかったはずだ。行動が全て捕捉されてまっとうな人間に育つのか、ふぬけの人間ばかりにならないか心配にもなった。片岡氏の「入居期間は1~2年が多い」という言葉に救われた。


 ただ、日本人にとっても外国人にとっても国際交流ができるのは最大のメリットだと思う。記者は英語が全く話せず、中国に取材に行ったとき、北京大付属小学校4年生から「Can you speak English」と聞かれ、「I don't speak English」と答えるしかなかった。英語や中国語が話せないとこれからは生きていけない。


◇     ◆     ◇


 外資のGSA(ジーエスエー)が「白山」に全175室の学生寮を建設中で、東急不動産も学生寮事業に参入すると先に発表した。三井不動産も参入する模様で、大学の国際化の流れに乗ろうというのが各社の戦略のようだ。約100万人の学生がいる首都圏は世界的にも巨大マーケットのようだ。


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[2017/3/21 提供:RBAタイムズWeb版]

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RBAタイムズ 牧田司

第三企画(東京・新宿)が発行する住宅・不動産業界情報紙「RBAタイムズ」編集長。記事の大半を自身で取材・執筆している。月1~2回の紙面発行に加え、「RBAタイムズWeb版」で随時ニュースを配信中。紙面は住宅・不動産業界の親睦と発展を目的に業界関係者に無料配布しているが、広告を一切掲載せず、(第三企画も含めた)特定企業の利害にとらわれない編集方針をとっている。


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