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住宅最前線 こだわリポート

業界紙出身のベテラン記者・牧田司氏の独自取材記事。街づくり、団地再生、震災復興などがテーマ。愛情あふれた辛口コメントに注目です。本コーナーの記事内容に対するお問い合わせは「RBAタイムズWeb版」までお願いします。

住宅サーチ読者の方々へ (RBAタイムズ編集長 牧田司)

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 「RBAタイムズWeb版」の記事は、住宅・不動産業界の関係者のお役に立てていただくことを主眼においていて、一般の方々向けに書いているわけではありませんが、最近は、記者の書いた記事がいろいろなサイトの掲示板に掲載されるようですので、そのような一般の方々が物件選択を誤らないことを願って、この文章を書きました。


 このRBAのホームページを開設している第三企画は、ジャンルでいえば、「不動産に特化した広告の企画・制作」が本業です。「RBAタイムズWeb版」を開設したのは2004年です。当初は弊社が主催する「RBA野球大会」の記事を掲載することから始まりました。対象者は野球大会に参加されている60社前後の住宅・不動産業に関わる関係者でした。


 野球大会はおおよそ6月から11月までで、毎日、試合があるわけではありませんし、大会に参加されている選手の方々も普段は本業で頑張っていらっしゃる方々です。ならば本業に役立つ記事も書こうとはじめたのが、そのきっかけです。


 幸い、記者は第三企画に勤務する前、ある住宅・不動産業界紙の記者・編集長として長く記事を書いてきました。主な取材フィールドであるマンションや戸建ての記事を書くことがお客さま(業界内の読者)の期待に応えることだと思っています。


 ところで、第三企画の本業は「広告の企画・制作」と書きましたが、記者は本業にはほとんどタッチしていません。また、弊社社長は記事の内容について口出ししませんし、RBAタイムズならびにWeb版は企業広告を一切取り扱っていません。


 それはRBAという活動の節操といっていいかもしれません。RBAの主な活動のひとつがRBA野球大会の開催なのですが、「不動産・建設業界の親睦と繁栄と発展および国際親善を推進し、 世界平和に貢献すること」を目的としています。ですから、一企業の利益に繋がるようなことから一線を画しているのがRBAです。


 このことからも、記事の独立性が確保されているといえます。しかし、記者はあくまでも業界紙の記者です。住宅・不動産業に関わる全ての会社、関係者が記者にとっての「お客さま」です。特定の企業のために記事を書いているわけではありませんが、最優先するのは業界の利益です。時には業界や特定の会社の批判的な記事も書きますが、それは全て住宅・不動産業界にとって必要なことだと判断しているからでもあります。


 ですから、一般の方々には、まずこのことを念頭において記事を読んでいただきたいと思います。


◇     ◆     ◇


 業界紙の記者としてもっとも一般の方々に理解していただきたいのは、マンションであると戸建てであるとを問わず、全ての商品は「万人むき十全の商品はひとつもない」ということです。いわゆる3K(交通便、価格、環境)と+2K(基本性能、居住性能)を満たす物件はほとんど皆無です。強いて十全の物件をあげれば億ションでしょうが、億ションを買える人は100人に1人もいないでしょう。デベロッパーは、万人むきの商品を造っているわけではありません。


 ですから、物件選択に当たっては、自らの生活設計をきちんと立て、どのようなライフスタイル、ライフサイクルを目指すのかを明確にし、当面捨ててもいい要件をそぎ落とす作業をしていただきたいと思います。


◇     ◆     ◇


 つぎに、いわゆるインターネットの掲示板についてです。冒頭にも触れましたが、最近、記者が書いた記事が引用されたり、そのまま記事が貼り付けられたりしているようです。繰り返しになりますが、記者は一般の方を対象に記事を書いているわけではありません。


 しかし、もっともアクセス数が多いマンションなどのサイトの掲示板は、年間数百万件にのぼるアクセスがあると聞いています。掲示板が物件選択の重要な情報源になっていることはよく理解できます。益々、重要視されるのだとも思います。だからこそ、このような掲示板を利用される方々に物件の選択を誤っていただきたくないと思うから、この一文を書いています。


 記者がマンションなどを見学する際にもっとも重視するのは「売れるか売れないか」ですし、商品企画がどうなっているか、全体として優れているか劣っているか、価格に見合う価値があるかどうかなどです。ですから、周辺の生活利便施設や教育環境、細かなスペックなどについては、正直申し上げて、それほどチェックをしているわけではありません。


 一般の読者の方々には、ご自分でしっかり確認されることを願います。少なくとも「物件概要」はよく読まれることをお薦めします。とくに日影規制とリンクしている「用途地域」は物件の将来の資産価値に大きく影響を与えますのでしっかり確認していただきたいと思います。設計・監理にも注意を払っていただきたいと思います。


◇     ◆     ◇


 最後に、最近増えている一級建築士など専門家の意見を聞く「セカンド・オピニオン」について、一言触れておきます。


 専門家には怒られるかもしれませんが、記者の私見を言わせていただければ、第三者の意見は貴重でしょうが、ほどほどにしたほうがいいということです。先にも書いたように「十全の物件はない」ということを考えれば、専門家がひとつや二つ、難点を探すことは極めて容易なことだと思います。セカンド・オピニオンの報酬額にもよるでしょうが、やはり基本は自分と家族の判断を最優先すべきということです。


 記者は、物件紹介の記事で、嫌悪施設とかマイナス点についてはほとんど書きません。書けばきりがないからですし、欠点をあげつらうような記者にはなりたくないからです。第三者、つまり評論家的な立場には立つまいと以前から考えていました。それが私の記事の独自性であり個性であると思って、ご愛読いただければ幸いです。


[2011/4/1]

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RBAタイムズ 牧田司

第三企画(東京・新宿)が発行する住宅・不動産業界情報紙「RBAタイムズ」編集長。記事の大半を自身で取材・執筆している。月1~2回の紙面発行に加え、「RBAタイムズWeb版」で随時ニュースを配信中。紙面は住宅・不動産業界の親睦と発展を目的に業界関係者に無料配布しているが、広告を一切掲載せず、(第三企画も含めた)特定企業の利害にとらわれない編集方針をとっている。


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