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新浦安液状化 美浜の「全壊」は建替えの築浅なぜ

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美浜の住宅(外構は大きな被害を受けていたが、傾いた住宅は少なかった)

 記者は3月18日付で「『砂上の楼閣都市』新浦安 それでも住宅はしっかり建っていた」と題する記事を書いた。今でも間違っていないと確信している。その後、千葉県が公表したデータによると、浦安市の住宅の「全壊」は8棟で、「半壊」は470棟だ。市は、液状化の被害を受けた新町・仲町エリアの全住宅約36,000棟の全調査を行うと発表しており、その結果を待たなければならないが、「全壊」は我孫子市の118棟、千葉市の20棟と比べて少ない。インフラ被害の大きさを考慮すると、信じられない少なさともいえる。


 記者が目視で傾いた住宅を見たのは、「美浜」で1棟と、「入船」で3棟、「今川」で2棟だった。もう1棟「うちは20度傾いた」という美浜に住む住民から話を聞いている。都合7棟だ。もう1棟はどこだろうと思い、市に確認したところ美浜だった。記者の目視が正しければ、これで8棟になる。おそらく舞浜エリアでは「全壊」はないはずだ。


 記者は素人だから軽々に言うべきではないかもしれないが、浦安市の戸建てはきちんと建てられていたのではと思えてならない。興味深い話を紹介しよう。美浜の戸建てのことだ。


 美浜の戸建ては約900棟ある。このうち「全壊」が3棟で「半壊」は60棟だ。比率としては低くないが、大手デベロッパーが昭和50年代から60年代にかけて建売住宅として分譲したところだ。築30年前後経過している。


 「興味深い」と言ったのは、記者が目視で傾いたのを確認したのは、明らかにこの10年ぐらいの間で建て替えられた住宅だった。記者がインタビューして傾いたと聞いた住宅も10年以内に建て替えたものだった。つまり、デベロッパーが分譲した建売住宅ではないことだ。


 なぜ「全壊」3棟のうち2棟(残りの1棟の詳細は不明)が建替えなのかは分からない。たまたまそこの地盤が弱く、傾いたのかもしれない。しかし、建替え時の建て方に問題はなかったのかという疑問が沸くと同時に、やはりデベロッパーの建売住宅はしっかり造られていたとも取れる。


 関係者はしっかり検証して欲しい。今後の液状化対策に役立つはずだ。


[関連記事] 「砂上楼閣都市」新浦安、それでも住宅はしっかり建っている(2011/3/18)


[関連記事] 液状化に悲鳴 新浦安 道路・上下水ズタズタ 計画停電も(2011/3/17)


[2011/4/13 提供:RBAタイムズWeb版]

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RBAタイムズ 牧田司

第三企画(東京・新宿)が発行する住宅・不動産業界情報紙「RBAタイムズ」編集長。記事の大半を自身で取材・執筆している。月1~2回の紙面発行に加え、「RBAタイムズWeb版」で随時ニュースを配信中。紙面は住宅・不動産業界の親睦と発展を目的に業界関係者に無料配布しているが、広告を一切掲載せず、(第三企画も含めた)特定企業の利害にとらわれない編集方針をとっている。


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