住宅最前線 こだわリポート
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東栄住宅、戸建請負事業に力 住宅性能評価制度8項目で最高等級

同社の施工事例
本当は、東栄住宅が施工したフージャースコーポレーションの建売住宅「厚木ワンダーヒルズ」(全40棟)の記事を書こうと思っていたが、「厚木」は人気になっておりほとんど売れてしまったので、東栄住宅の請負についての取り組みを紹介する。
同社が注文住宅・戸建請負事業「SHUKURA(趣暮)」を立ち上げたのは2年前だ。注文住宅は同社開発事業本部住宅営業部営業一課が担当し、戸建法人向け請負は同部営業二課が担当している。同部営業二課課長・四之宮耕哉氏は、同社の戸建請負の特徴などについて次のように話す。
「価格の安さを競う現在の住宅市場では、外観の場合、デザイン性を重視した湿式工法は結露対策などにコストがかかるため、施工・メンテナンスがらくでコストも低いサイディングの乾式工法が支流になっています。当社は、〝価格ありき〟の風潮に組せず、住宅性能表示制度や長期優良住宅制度の取り組みを強化しており、湿式工法を採用する場合は、全棟に通気モルタル工法を採用しています。通気モルタル工法を採用しないと住宅性能評価制度で最高等級の3を取得できませんし、長期優良住宅の認定も受けられません。『SHUKURA』は住宅性能評価制度の10の評価項目の中で8項目で最高等級を取得しています」
基本性能を重視しつつ、なおかつ坪単価39.3万円からという低い価格設定というのが特徴のようだ。四之宮氏は「これまで当社は約4万3000棟の建売住宅を供給してきましたし、アフターサービス、管理も担当しています。現場から上がってくる問題点もフィードバックさせ、改善努力も行っています。これからどんどん法人請負も増やしていきたい」と語る。
同社が施工した建売住宅では、やはりフージャースコーポレーションの「南柏」が近くモデルハウスをオープンするというので、見学してレポートしたい。
◇ ◆ ◇
記者は、東栄住宅の建売住宅はこれまでかなり取材してきた。いわゆるパワービルダーとは一線を画した住宅を供給してきた。しかし、ここ数年は建売住宅の取材そのものをあまりしなくなったので、同社の住宅も見なくなった。正直、他のパワービルダーの戸建てと似たり寄ったりだと思っていた。
四之宮氏の話を聞いて、そうでないことが少しは分かった。全棟で住宅性能評価を取得しているのはパワービルダーの中ではほかに飯田建設があるくらいではないか。
ただ、この住宅性能評価制度をはじめ住宅の適法性、基本性能などの取り組みは業界全体が強化しなければならない。
ある大手は「検査済証100%取得」をうたい文句にしているが、そもそも「検査済証」を取得することは建築基準法で決まっていることだ。検査済証の交付率はここ10年ぐらいの間に高まっており、東京都の場合、平成20年度で86%だ。(まだ14%が検査済証の交付を受けていないということだが)法律を守っていることをわざわざ強調しなければならない現状を考えなければならない。
このほか、「長期優良住宅」「フラット35S基準」「CASBEE」など制度がありすぎる。いったい消費者は何を基準にするべきなのか、これでは訳が分からなくなる。建築基準法を含め根本的に見直す必要があるのではないか。
[2012/1/25 提供:RBAタイムズWeb版]
RBAタイムズ 牧田司

第三企画(東京・新宿)が発行する住宅・不動産業界情報紙「RBAタイムズ」編集長。記事の大半を自身で取材・執筆している。月1~2回の紙面発行に加え、「RBAタイムズWeb版」で随時ニュースを配信中。紙面は住宅・不動産業界の親睦と発展を目的に業界関係者に無料配布しているが、広告を一切掲載せず、(第三企画も含めた)特定企業の利害にとらわれない編集方針をとっている。
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