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住宅最前線 こだわリポート

業界紙出身のベテラン記者・牧田司氏による新築マンションのモデルルーム訪問記。愛情あふれた辛口コメントに注目です。本コーナーの記事内容に対するお問い合わせは「RBAタイムズWeb版」までお願いします。

今年前半の目玉マンション 「Brillia Towers 目黒」は坪600万円

資料請求1万8000件 

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「Brillia Towers 目黒」完成予想図

 目標の3倍、18,000件の資料請求がある今年上期の最大の注目マンション、東京建物などの 「Brillia Towers 目黒」 の坪単価は600万円――同社は4月2日、4月4日のモデルルームオープンに先駆け報道陣向けの内覧会を開いた。記者が予想した坪単価550万円は大幅に外れ、63㎡で1億1,500万円(坪単価602万円)になることが同社から明らかにされた。分譲開始は6月上旬。


 物件は、JR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線・東急目黒線目黒駅から徒歩1分、品川区上大崎3丁目に位置する40階建てノースレジデンス524戸(うち分譲320戸)、38階建てサウスレジデンス416戸(分譲341戸)の2棟で合計945戸(分譲661戸)。容積率はノースレジデンスが896.51%、サウスレジデンスが550.00%。


 専有面積は30.05~150.11㎡、間取りはSTUDIO~3LDK(うち約3割がSTUDIO・1LDK)、価格は5,000万円台~4億円台、坪単価は約600万円。竣工予定は平成29年12月上旬。設計・施工・監理は大成建設・竹中工務店設計共同企業体。売主は同社のほか首都圏不燃建築公社。販売代理は東京建物不動産販売。


森の広場

100㎡モデルルーム

◇     ◆     ◇


 この物件についてはこれまで2度記事にしているのでそちらを参照していただきたい。


[関連記事] 東京建物 目黒駅前の再開発マンション 坪単価は500万円超か (2014/8/22)
[関連記事] 目黒駅前の再開発タワーは坪単価600万円になるか (2014/12/4)


 物件の最大の特徴は、内覧会の冒頭で同社執行役員住宅プロジェクト開発部長・田代雅実氏や同部グループリーダー・櫻井晋氏が強調したように、目黒駅から1分の4線が利用できる交通アクセス・利便性のよいこと、総開発面積約2.3haに900本の樹木を植え、約5,300㎡を緑化するなど「駅前に緑を創る」こと、タワーマンションならではの共用施設を整備し、一部自己日影はあるものの東・南側には遮るものがない眺望に恵まれているということに尽きる。


 同社が当初目標としていた資料請求件数6,000件の3倍に当たる18,000件を突破したのも、これらの特徴が浸透したものと思われる。資料請求者の年齢は30歳代後半から40代が約5割、50歳代も4割弱。職業は会社経営者、会社役員、医師などが約3割。居住地は品川、目黒区、港区で約3割。


田代氏

◇     ◆     ◇


 さて、単価予想を外したことについて。記事にも書いたが、ある業界紙の方と「550万円か600万円か」で飲み代の賭けをした。記者の完敗だ。言い訳はしない。30数年間、年間にして100~200件くらいマンションを見学してきたが、坪単価で50万円も予想を外したのはあまり記憶にない。2014年8月の時点でも書いたが、「品川区上大崎」で坪600万円は考えられなかった。富裕層は港区や渋谷の高級住宅街を選択すると考えたし、30㎡台や40㎡台もかなりある商品構成からして億ションのイメージは描きづらかった。


 言い訳めくが、資料請求が同社の目標の3倍に達したことでも分かるように、同社も読みを誤ったのではないか。


 63㎡で億ションとは複雑な思いだが、この単価にユーザーがどのような反応を示すか注目したい。“ひょっとしたら手が届くかも”と考えた人はあきらめることになるのではないか。ただ、一言。これほど緑に恵まれた都心のタワーマンションは今後出るのか出ないのか。記者は出ないほうに賭ける。街もマンションも緑環境が価値を左右する。


 設備仕様について。100㎡超は33戸で、天井高が2.8m、建具・家具が突板仕様のプレミアム住戸は44戸しかないことからも分かるように、他の標準的なプランの仕様は億ション仕様ではない。


 いずれにしろ、この物件が今後のマンション市場のメルクマール、指標になるのは間違いない。一番喜んでいるのはユーザーではなく、同業のデベロッパーではないか。


 賭けに完敗したのは悔しいが、高値挑戦した東建に乾杯!


サウスレジデンス

高さ4mの模型。背後のサントリーパフカル(4m×4mが素晴らしい)

ゲストサロン外観(本物の石積みに水盤を設けるなどこれは立派)

 >> 「Brillia Towers目黒」の坪600万円が意味するもの


[2015/4/2 提供:RBAタイムズWeb版]

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RBAタイムズ 牧田司

第三企画(東京・新宿)が発行する住宅・不動産業界情報紙「RBAタイムズ」編集長。記事の大半を自身で取材・執筆している。月1~2回の紙面発行に加え、「RBAタイムズWeb版」で随時ニュースを配信中。紙面は住宅・不動産業界の親睦と発展を目的に業界関係者に無料配布しているが、広告を一切掲載せず、(第三企画も含めた)特定企業の利害にとらわれない編集方針をとっている。


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