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住宅最前線 こだわリポート

業界紙出身のベテラン記者・牧田司氏による新築マンションのモデルルーム訪問記。愛情あふれた辛口コメントに注目です。本コーナーの記事内容に対するお問い合わせは「RBAタイムズWeb版」までお願いします。

「カスタムプラン144+」が秀逸、単価も割安 「クレヴィア浅草」

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「クレヴィア浅草」完成予想図

 伊藤忠都市開発が2月上旬に分譲開始する 「クレヴィア浅草」〔資料請求する〕 のモデルルームを見学した。1フロア3戸の専有面積は圧縮気味だが、ワイドスパンのプランがよく坪単価も270万円に抑えられている。間違いなく早期完売する。


 物件は、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩9分、東京メトロ銀座線浅草駅から徒歩13分、台東区浅草5丁目に位置する13階建て全35戸。専有面積は50.61~75.76平方メートル、第1期(25戸)の予定価格は3,800万~7,490万円、坪単価は270万円。設計・監理は三輪設計。施工は佐藤秀。竣工予定は2018年2月下旬。販売代理は伊藤忠ハウジング。


 現地は、浅草寺からほぼ真北方向に柳通りを進み、商業・住宅エリアを抜け住宅エリアに入った一角。用途地域は商業地域。


 建物は、基本1フロア3戸構成で、間口は東向きAタイプ(64平方メートル)が7650ミリ、西向きBタイプ(62平方メートル)が7600ミリ、西向きCタイプ(50平方メートル)か8050ミリ。二重床・二重天井。


 住戸プランはライフスタイルや好みにより144通り以上の間取り、収納、色・デザインの組み合わせが可能な「カスタムプラン144+」を導入。キッチンには分譲マンション業界のモデルルームとして初めて、壁やデスクに置くだけで世界の美しい風景が広がるデジタルウインドウ「AtmophWindow」(アトモフウインドウ)を設置。収納はレールに様々なパーツを自由に組み合わせられるYQラックを採用している。食洗機が標準。


 販売担当者は、「反響は約200件。もう少し集まると思いましたが、周辺はみんな坪単価300万円以上。瞬く間に売ります」と意気込んでいた。


アイランドキッチン

◇     ◆     ◇


 同社はほとんどそうしているのだが、10日前、ニュースリリースとしてこの物件の特徴などをメディアに告知している。今回の特徴は「カスタムプラン144+」と「AtmophWindow」だ。


 他のメディアがどう伝えたかはしらない。おそらくコピー&ペーストして、つまり“コピーライター”として伝えたのではないかと思う。


 記者はそれをやらないことに決めている(先日、ある会社の広報マンから「牧田さん、最近コピペの記事多くありません」と指摘されて心臓が飛び出すほどびっくりしたのだが)。なのでリリースはよく読まなかった。「AtmophWindow」なるものがどんなものか見忘れた。これについては書きようがない。


 しかし、モデルルームはしっかり見学した。価格を聞いてプランを見てほとんど瞬時に「これは売れる」と判断した。


 まず価格。坪単価は300万円をはるかに突破すると読んでいた(価格が未定の商品などあり得ないのだが、総合地所以外の各社のニュースリリースにはまず価格・単価が書かれていない。同社も同じだ。だから想像するしかない)。


 大幅に外れた。最近の市況を考慮してこのような値付けにしたのだろう。かといって、設備仕様レベルを落としているわけではない。坪270万円のレベルには十分あると思う。


 プランはどうか。前述したように1フロア3戸のワイドスパンがいい。専有面積を圧縮しているので居室は狭いが、これは「カスタムプラン144+」で解消できる。ニュースリリースの意図がよく理解できる。


 それがもっともよく表現されているのは、64平方メートルのモデルルームのアイランドキッチンタイプだ。他のタイプも含め無償でセレクトできる。玄関の大理石と上下セパレートの下足入れ・収納(これはオプションだが)の提案もなかなかいい。


 歩留まりについて。販売担当者は反響を気にしていたが、確かに約200件では即日完売は微妙だ。最近は来場者に占める申込者の割合(歩留まり)は10~15%くらいではないか。20%という物件はほとんど聞いたことがない。


 しかし、かつて1983年竣工の日本ランディック「パークハイツ鶴見」は50%近くあった。時代が変わったといえばそれまでだが、当時はどこも需要を喚起するのに必死だった。


 この物件はプランがよく練られている。反響が200件もあれば十分ではないか。あのグッドデザイン賞を受賞した「クレヴィア小竹向原」の再現があると見た。


アイランドキッチン

◇     ◆     ◇


 受付に“居た”コミュニケーションロボットについても一言。販売事務所に入ったら挨拶された。真正面から向き合って「こんにちは」と返し話しかけたが、記者より頭がよく回転が速いためなのか、それともお客さんがよからぬことを吹き込んだのか、はたまた記者の醜悪な顔に驚いたのか、訳の分からぬことをしゃべった。確か“カイジュウ”なる単語が飛び出した。これは“怪獣”なのか“晦渋”か“懐柔”か。意味深だ。


 そんなに頭がいいのなら、周囲の物件の概要・特性を調べ上げ、しっかり学習すれば「ココヲカワナイデドコヲカウノ」くらいはしゃべれるようになるのではないか。営業スタッフがしゃべるより効果がありそうだ。そんなことをしたら公取から叱られるか。


 「クレヴィア豊洲」でもロボットに会ったが、しっかり“仕事”しているのか。このマンションもよくできている。


この物件の間取り図を見る/資料請求する(無料)


記者の顔が怪獣に見えたのか、懐柔されまいと考えたのか、言葉を理解するのに晦渋したのか

[2017/2/1 提供:RBAタイムズWeb版]

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RBAタイムズ 牧田司

第三企画(東京・新宿)が発行する住宅・不動産業界情報紙「RBAタイムズ」編集長。記事の大半を自身で取材・執筆している。月1~2回の紙面発行に加え、「RBAタイムズWeb版」で随時ニュースを配信中。紙面は住宅・不動産業界の親睦と発展を目的に業界関係者に無料配布しているが、広告を一切掲載せず、(第三企画も含めた)特定企業の利害にとらわれない編集方針をとっている。


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