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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション管理組合や自治会、近隣のトラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

迷惑行為を繰り返す上階の外国人家族

(埼玉県 30歳代 会社員 女性)

 賃貸マンションの1階に住んでいます。2年前、上の階に中国人の家族が引っ越してきました。


 お年寄りから子供まで7人ほどだと思います。それからと言うもの、幼稚園から小学生の子供の足音が深夜まで響くようになりました。別の場所に住む知人も頻繁に出入りしているようで、話し声や料理の異臭など、迷惑行為がたえません。


 直接言っても口論になり、「うるせえんだよ!」と逆に怒鳴り込まれます。ドアを足蹴にもします。もう何回も警察の方に来てもらっていますが、改善しません。管理会社にも注意するよう頼んでいるのですが、チラシを入れるぐらいで、それ以上のことは「できません」と言います。


 もう、引っ越ししたいのですが、お金が無くそれもできません。何か良い解決方法はないでしょうか。


ANSWER

生活習慣に違いがあることの把握は、契約時の貸し主責任の範囲

(住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣)

 日本に住む外国人が増えてきたことで、外国人との近隣トラブル相談は、増加傾向にあります。近隣トラブルの原因の多くは、生活習慣、文化の相違からくるものです。特に、中国やアジアの方は、違いが大きいようです。大人数が暮らすことが当たり前のお国柄で、お互い遠慮なく家族のように寄り添って、長屋や共同住宅に住むことに慣れている方々からすれば、多少の騒音で怒ってくる日本人の方が、意地悪に思えるのかもしれません。


 さて、解決方法というか、この問題のポイントは、大家さんは、外国人に家を貸す場合、生活習慣や文化の違いがあることを前提に、生活習慣の違いを理解したうえで、その生活感を受け入れる許容性がある物件なのか。そうでない場合、日本の共同住宅の生活ルールを守ることを条件に契約する責任があるということです。そして、それを履行しない家主には、指導責任と改善責任が問われることになります。


 具体的には、小さな子供もいる大家族に部屋を貸す場合、出来る限り1階の住戸を貸すようにしなければいけないことは、明白ではないでしょうか。そのようなことを無視して部屋を貸していたとすれば、ほかの住民との契約内容で家賃の対価である生活環境の提供義務を怠ったことになると考えても良いと思います。


 この考え方をベースに、大家さんとその代理人である管理会社に改善を申し入れましょう。住民同士の解決は、この場合は困難なように思えます。


 大家さん並びに管理会社の対応が悪い場合は、消費生活センターや行政の相談窓口、法律相談など複数で相談して下さい。これが原因で、引っ越しを余儀なくされた場合は、大家さんの幾ばくかの損害補償も考えられます。


[ 2015/2/12 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣

 『相続のたびに“まち”が壊されていく!』。これが長年のまちづくり研究で分かったことです。不動産や住宅は、経済資源ではありません。国家の重要なインフラです。秩序ある不動産の継承は、「まちづくり」の原点です。皆さんに正しい知識をもっていただいて、暮らしやすい社会を実現したいですね。こんな思いから司法書士になりました。


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