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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション管理組合や自治会、近隣のトラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

理事会の執行報告を目的とした臨時総会開催は認められないの?

東京都 60歳代 会社員 男性

 私のマンションの管理組合での話です。区分所有法34条3項の総会招集権に基づき、組合員から理事長に対して理事会運営の実情報告を求める臨時総会開催を請求しました。ところが、理事長から「臨時総会は議案に対する決議をする場所であり、報告総会(集会)は開けません」として拒絶されてしまいました。この理事長の見解は正しいのでしようか?


ANSWER

総会招集請求の要件

(住宅ねっと相談室カウンセラー 弁護士 柴田 亮子)

 区分所有法34条3項には、「区分所有者の5分の1以上で議決権の5分の1以上を有するものは、管理者に対し、会議の目的たる事項を示して、集会の招集を請求することができる」とあります。本件では、報告案件は「会議の目的たる事項」にあたるかという点が問題となります。この点、同法35条1項にも「会議の目的たる事項」という文言があり、ここでも制限する文言は見当たりません。


 そもそも「会議の目的たる事項」とは、総会の議題であって総会で討議ないし決議する項目を示せば足りることになります。つまり、総会は「決議をする場」のみならず「討議をする場」でもあります。


 報告請求案件でも「会議の目的たる事項」にあたると考えてよいと思います。同法43条に「管理者は、集会において、毎年1回一定の時期に、その事務に関する報告をしなければならない」とあることからも明らかです。「報告会の名目では総会は開けません」という理事長の判断は、合理性が無いと思われます。


 とはいえ、漠然と「執行報告を求める」というだけでは足らないと思います。たとえば、「大規模修繕の実施について経過報告を求める」とか「駐輪場の使用状況について報告を求める」というように、ある程度具体的なものであることが必要です。


 また、なんでもかんでも「報告を求める」では、理事も大変です。その請求理由が議題としての適切かどうかの判断は、当然問われることになりますのでご注意ください。


[ 2016/8/10 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 弁護士 柴田 亮子

建築訴訟を中心に活動していくつもりです。皆さんと一緒に、この相談室を通じて勉強していければと思っています。


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