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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション管理組合や自治会、近隣のトラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

隣の町内会に移籍したい

(京都府 30歳代 主婦)

 2年前、京都市内に引っ越してきました。今の町内会は高齢者が多く、我が家のほかに子供もいません。そのせいなのか、10年前から地蔵盆が開催されなくなっています。自治会の運動会などの参加も積極的ではありません。


 一方、隣の町内会は地蔵盆や運動会、レクリエーションなど、子供が喜ぶ行事を盛んに企画しています。隣の町内会に子供のお友達がいる関係で、我が家もお隣の町内会の行事に特別に参加させていただいていますが、町内会費を払っていないので後ろめたい気持ちがあります。


 できれば所属する町内会を変更して、堂々と町内の一員として参加できればと願っています。所属する町内会は変更できるのでしょうか?


ANSWER

何のための団体かを考えると

(住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣)

 お気持ちよくわかります。お子様にとっては、関西、特に京都ならではのお盆の行事である地蔵盆は、思い出に残るイベントですよね。やっぱりそれが無いと寂しいですよね。


 ところが、近年は少子化の影響で、子供のいない町内が増えていて、地蔵盆を行わない町内も増えています。役員さんも高齢化しており、実施が困難になっていることも事実です。私見ですが、お地蔵さんは日本では子供を守る仏様とされていますが、本来、お年寄りを含めた弱者の救済仏ですので、高齢化時代こそ実施してほしい行事ではないかと思っています。


 さて、所属町内会を変えることができるかということですが、町内会は不動産資産などの管理団体ではなく、単なる地域の親睦団体ですので、その地域に必ずしも住んでいなければいけないということはありません。ただし、その町内会の規約で町内会員になれる資格条項がある場合は(○○町に住んでいる世帯の家族、または、仕事に従事している者に限る、など)原則、会員資格がないことになります。


 しかし、事情を話して、お互いの町内会の人たちが了解していただければ、あくまで住民の親睦団体なのですから柔軟に考えてよいと思います。また、現在の町内会が、昔から地蔵盆が無かったというのではなく、ある時から地蔵盆という歴史あるイベントを廃止したということは、そのような特別配慮をしますというので廃止させてくださいということの裏返しとも解釈できます。実際そのような事例もあります。


 具体的には、両町内会の会長さんに相談というかお願いしてみましょう。その際、理由はもちろんのこと、子供が高校を卒業するまでなどの期限をつけることも良いかもしれません。もちろん両方の町内に加入することも可能かと思います。


 また、今回の異例の扱いは、当該家族のみの扱いで、次にその家に引っ越してこられる方は、原則、元の町内会員として参加することも確認しておくとよいでしょう。


[ 2014/8/21 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣

 『相続のたびに“まち”が壊されていく!』。これが長年のまちづくり研究で分かったことです。不動産や住宅は、経済資源ではありません。国家の重要なインフラです。秩序ある不動産の継承は、「まちづくり」の原点です。皆さんに正しい知識をもっていただいて、暮らしやすい社会を実現したいですね。こんな思いから司法書士になりました。


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