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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション管理組合や自治会、近隣のトラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

町内会の通帳が個人名義になっていた

(滋賀県 60歳代 無職 男性)

 町内会の役員の順番がまわってきて、4月から会計を担当することになりました。前任者から引き継いだ銀行通帳を見ると、名義人が以前、会計担当だった方の個人名義になっています。その方にとっても町内会にとっても問題ないのでしょうか?


ANSWER

大いに問題があります

(住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣)

 最近は、金融機関も口座名義に関しては厳しくなってきましたが、以前はアバウトな時代がありました。個人名義で作ること自体は問題ありませんので、見過ごされてきたかと思います。実際、このような事例は結構あります。 


 さて、問題ないかというと、大いにあります。個人名義の口座は、その名義人の固有財産となりますので、その方が亡くなって相続が発生すれば、相続財産として凍結されてしまいます。町内会のお金を引き出すには、相続人全員の実印が必要になり、複雑な相続の場合は、困難が予想されます。


 また、その名義人が破産などで差し押さえを受けるような場合、その口座も対象となってしまします。さらに、ペイオフ(預金保護)の対象にもなり、名義人の保証限度額の一つとして含まれてしまうことにもなります。


 以上の点から、名義人にとっても町内会にとっても、とても危険な状態にありますので、一刻も早く解約し、新口座に移し替えることをおすすめします。新口座の名義は、「○○町内会会計××○男」などのような肩書き付きで作ってください。新しい口座を作る際には、町内会の規約などの提出を求められます。詳しくは、金融機関にご相談ください。


 ちなみに、会計担当者が変わるたびに、通帳の名義を変更することもお忘れなく。


[ 2014/3/27 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣

 『相続のたびに“まち”が壊されていく!』。これが長年のまちづくり研究で分かったことです。不動産や住宅は、経済資源ではありません。国家の重要なインフラです。秩序ある不動産の継承は、「まちづくり」の原点です。皆さんに正しい知識をもっていただいて、暮らしやすい社会を実現したいですね。こんな思いから司法書士になりました。


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