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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション管理組合や自治会、近隣のトラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

滞納された修繕積立金の経理処理~マンション・団地の空き家問題

(大阪府 60歳代 無職 男性)

 銀行の収納口座(管理費、修繕積立金、コピー代などすべての入金を収納)から、毎月全戸分の修繕積立金を別の口座に送金しています。全戸分の修繕積立金の合計額を送金しているため、未収金(滞納金)分を管理費から出している格好です。未収金を管理費と修繕積立金に仕訳けしないで経理処理しているのは問題ないのでしょうか。


 当マンションは3棟あり、修繕積立金保管口座は棟ごとに別々です。滞納者が多い棟ほど得をすることになりますし、大規模修繕工事のときに積立金を全額取り崩す際には、未収金を使ってしまうという変な事態が生じます。


 管理会社に相談したところ、「未収金を仕訳けすることは処理が煩雑になるので、どこのマンションもそんなことはしていない。現状の方法で問題ない」という回答です。「未収金はいずれ回収されるので問題ない」という言い方もしています。


ANSWER

相談者のご心配は現実的です

(住宅ねっと相談室カウンセラー 税理士 松下 明夫)

 管理会社が棟別に管理しない理由を「煩雑になる」と説明しているということは、相談者の主張が理論的には正しいということを認めていることになります。いずれ回収される、ということも、滞納者が転売すれば区分所有法第8条によって新しい所有者から回収できますから、正しいといえば正しいのでしょう。


 ただ、相談者のマンションは大丈夫かもしれませんが、東京の郊外(それもかなりの郊外で最寄り駅からも遠いバス便のような場所)で昭和40年代に分譲された団地の場合、中古物件の売買が成立しないケースが出ているようです。人口減少で中古マンションの需要も減っていくわけですから、最悪のことを考えると実は「(いずれ)回収できないかもしれない」と考えるべきかもしれません。


 ということで、ご質問内容は、法律上どうかということより、現実的にどう考えるかという視点のほうが正しいと思います。


 管理会社の言う「どこのマンションもそんなことはない」のがその通りなのか、他の管理会社に聞いてみてはどうでしょうか。この件を契機に、きちんとした管理や助言をしてくれる管理会社に変えることも、考えられるかもしれません。


> 「住宅ねっと相談室」のサイトで質問してみる


[ 2015/8/27 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 税理士 松下 明夫

住宅を考えることによって、生きるということやコミュニティーを考えていきたいと思います。


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