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住宅ねっと相談室 あらかると

相続や離婚などに伴う住宅関係の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

亡くなった父の遺言書が見つからない

(愛知県 40歳代 主婦)

 父が亡くなりました。父は私が小学生だったころに母と離婚し、私が大人になってからはほとんど会わずに過ごしてきました。


 晩年の父は、ある女性と一緒に暮らしていたそうです。父はその女性と入籍していなかったようです。女性には子供がいますが、父の子ではないそうです。


 その女性の話では、父は女性に対して「いま住んでいる家を(その女性に)渡す」という遺言を書いたとのことですが、まだ遺言書が見つかっていません。遺言書があるかどうか、どうすれば調べられるのでしょうか。


 法律上の父の相続人は私だけなので、いろいろ後始末や相続手続きを始めなければなりませんが、仮に遺言書があれば、私がするのもはばかられます。


ANSWER

公正証書遺言なら検索できます

(住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣)

 遺言書が「自筆証書遺言」だとすれば、故人の自宅や銀行の貸金庫など、考えられる場所を探すしか方法がありません。


 もし「公正証書遺言」だった場合は、公証人役場に原本が保管されますので、お父さんが公正証書を作成した公証人役場に問い合わせれば調べてくれます。公証人役場と言ってもたくさんありますし、地域を限定するような管轄がありませんので、どこの公証人役場でつくったか分からない場合もあります。


 そこで、1989(平成元)年以降に作成された公正証書については、全国どこの公証人役場からでも、検索できるシステムが構築されました。亡くなった方との関係を示す戸籍と本人確認ができる証明物を持って、お近くの公証役場に問い合わせてみましょう。


 なお、仮にその女性に家を譲る旨の遺言書があったとしても、相談者はお父さんの子供ですから、遺留分権というものがあり、相続財産の法定相続分の2分の1を相続主張できます。詳しくは、具体的に法律相談を受けてください。


 せっかく遺言をのこしても、残されたものがどこにあるか分からないと意味がありません。遺言書の存在は、あまり人には知らせたくないものではありますが、相続または遺贈させる人、あるいは遺言執行をお願いする人には、最低限その存在と保管場所を伝えておく必要があると思います。


[ 2016/7/7 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣

 『相続のたびに“まち”が壊されていく!』。これが長年のまちづくり研究で分かったことです。不動産や住宅は、経済資源ではありません。国家の重要なインフラです。秩序ある不動産の継承は、「まちづくり」の原点です。皆さんに正しい知識をもっていただいて、暮らしやすい社会を実現したいですね。こんな思いから司法書士になりました。


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