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住宅ねっと相談室 あらかると

相続や離婚などに伴う住宅関係の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

効果的な照明の色を教えて

(神奈川県 40歳代 会社員 女性)

 昔ながらの電球の明かりが好きで、部屋の照明もほとんど電球色にしています。本が好きで、夜は少なくとも1時間は読書するのですが、最近だんだん目の疲れを感じるようになりました。


 友達に話したところ、本を読むには、電球色よりも青白い蛍光色の方が疲れないよと言われました。最近いろいろな色のLED照明も売っていますので、食事や読書、ビデオを鑑賞など生活シーンに合った適切な照明の色を知りたいです。


ANSWER

生活シーンに合わせた色と明るさ

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 伊丹 弘美)

 建築士ですが、インテリアコーディネーターの資格も持っていますので、私からお答えさせていただきます。


本を読むには、電球色よりも青白い蛍光色の方が疲れない?

 目の疲れの原因が、光の色(色温度・演色性)によるものとは一概には言えません。照度(照度不足や照度超過)によるものか、見る対象と周辺の明暗差によるものか、読んでいるときの姿勢、空調など、どのような環境で読書をされているかによります。


 一般的に、JISで規定されている照度基準では、読書に適した部屋の明るさ(照度)はだいたい500ルクス前後(300~700ルクス)です。ただし、年齢によって必要な照度は異なり、高齢になればなるほど高い照度が必要になります。


 光色(色温度・演色性)から受ける印象は、青白い色(高色温度)は人を活性化させ、赤っぽい色(低色温度)は人を休息させます。そして、この色温度と照度には相性があり、高色温度の光は高照度のほうが快適と感じ、低色温度の光は、低照度のほうが快適と感じます。


 また、読書といえどもいろいろなシーンがあり、例えば勉強のための読書のように集中したい場合は青白い色(蛍光色)を、逆に落ち着いた雰囲気の中で心身をリラックスしたり、就寝前に読書を楽しみたい場合は赤っぽい色(電球色)をお勧めします。


生活シーンに合わせた適切な照明の色は?

 照明の色は、メーカーによって色の呼び名が異なりますが、一般的には、昼白色、昼光色、電球色と呼ばれることが多いです。これらの色の違いは色温度で、色温度が高くなるほど青みがかり、低くなるほどオレンジがかります。


 昼光色…色温度約6500K(ケルビン)、太陽光より青が強く清々しい爽やかな光
 昼白色…色温度約5000K(ケルビン)、太陽光に近い色温度で自然な光
 電球色…色温度約3000K(ケルビン)、暖かみのある穏やかな色


 白色や青色をおびた光は脳を活性させるので、明るくさわやかで活動的な空間にしたいときや集中したいときは、昼光色や昼白色が好ましく、高い位置から照らすと効果的です。集中したいときは小物やカーテンに青色を使うと、より効果的です。暖色の光は脳への刺激が低くメラトニンの分泌を促し、自然に睡眠へと導入します。落ち着いたくつろいだ空間でリラックスしたいときは、電球色が好ましく、間接照明やダウンライトなどと組み合わせれば、より効果的です。


 昼光色…クールで活動的な雰囲気の部屋
 昼白色…いきいきとした自然な雰囲気の部屋
 電球色…穏やかな暖かみのある雰囲気の部屋


 最近は一つの灯りで光の色を切り替えできるLEDが発売されています。朝食時には、爽やかな昼光色、だんらん時には自然な昼白色、くつろぎ時には電球色というように、部屋の生活シーンに応じて光色を切り替えることができます。


 さらに調光やシーン設定が可能なものもあり、建築化照明(天井や壁などに照明器具を組み込み、建築部材そのものを照明装置のように見せる方法)や多灯分散照明(一室複数灯、必要な場所に分散させて照明を配置)と組み合わせることで、バーのようなしっとりした雰囲気やシアターのように目が疲れずにテレビに集中できるような空間することも可能です。


 [関連記事] LED照明に替える際の注意点(連載・失敗しない家づくり教室) (2016/3/9)


 > 「住宅ねっと相談室」のサイトで質問してみる


[ 2016/3/24 掲載]

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一級建築士・インテリアコーディネーター 伊丹 弘美

2000年、Plannign Office HIRO設立。2011年、早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程卒業(人間科学修士)。現在は早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程に在籍し、建築空間について環境心理学や建築環境学の視点から科学的に探究。空間の心地良さは、デザインの美しさだけでなく動線や機能、家具の配置や色彩、照明など全体の調和あってこそ。そして建築デザインは、空間をデザインするだけでなく人間関係をデザインすることでもあります。


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