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住宅ねっと相談室 あらかると

相続や離婚などに伴う住宅関係の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

壁の下地の探し方

(京都府 50歳代 主婦)

 洗面所の壁に、タオルをかけるパイプを取り付けたいと思います。壁を叩く音で下地の位置が分かると聞き、自分でやってみたのですが、ビスに白い粉が付くだけで、すぐに抜けてしまいました。ビス穴に針金を入れ、止まれば下地があると判断してもよろしいでしょうか。素人では判断できず迷っています。


ANSWER

下地の中心位置の見つけ方

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)

 バスタオルなどをかけるフックも、タオルがぬれていると結構な重さになります。そこで、ビスの取り付けは、間柱(梁)の中心部に取り付けることが重要ですので、中心部の見つけ方をご説明します。


 相談者のご自宅が在来木造だと仮定して回答します。まず基礎的なことからお話しします。木造住宅にはモジュールというサイズの決まりがあり、ほとんどの場合1820ミリを1間と呼ぶ決まりになっています。そこで合板とか石こうボードの幅も、このモジュールに合わせて910ミリ(1間の半分)で作られています。


 6畳の部屋を例にとると、3640×2730ミリの広さになります。そして、この間に柱や梁が455ミリごとに配置されています。しかし、この寸法は、柱など構造躯体の中心からの寸法で、化粧壁などで内装を施した部屋の内部からは、どこからなのか分かりません。柱や石膏ボードの厚みを差し引くと130ミリ程度狭くなって、部屋の中から確認できる壁の寸法としては3510ミリ×2600ミリぐらいになります。



 梁の見つけ方ですが、手の甲、指を曲げて壁を水平に移動しながら叩いてみてください。太鼓のように軽い音がする反面ある位置で音が重くなるはずです。そこに梁が隠れているので、まち針を刺してみましょう(専用の針もホームセンターに売っています)。



 石こうボードは石こうに厚紙をはさんだ板ですから、表面の厚紙を抜けるとズボッと針は入り、裏面の厚紙にぶつかります。ここで一度抜いてみると石膏が針に付着して白くなっていると思いますが、厚み分白くなっているので測ってみます。9ミリとか12ミリとかが分かると思います。再度、同じ場所を刺してみて少し力を入れ、そのままさらにズボッと抜けたら梁は無く、堅いものでそれ以上刺せなければ梁があると判断できます。


 ここからが重要なのですが、梁の端と端を特定し、その中心部を見つけ出します。この中心部にビスを打つこととともに、中心部から455ミリを計れば、次の梁の中心部を見つけやすくなるからです。もちろん、毎回針を刺して確認してください。


 梁の位置が特定できれば、タオル掛けを取り付けるのですが、タオル掛けの金具位置を動かせるようであれば、455ミリメートル幅とか910ミリメートル幅で止めることになります。どうしても合わなければ、デザイン性の問題はありますが、かまぼこ板のようなものを間柱(梁)や柱位置に打ち付けて、そこにタオル掛けを付けるなどの方法があります。


 石膏ボードの厚みを最初に計ってくださいと言ったのは、状況に応じてビスの長さを決めるためです。


[ 2014/8/28 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


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