日本経済新聞 関連サイト

住宅サーチ for Premium Life

住宅ねっと相談室 あらかると

一戸建ての新築時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をtwitterでつぶやく

QUESTION

工務店選びの基準が分からない

(千葉県 50歳代 会社員 男性)

 築35年の自宅を改築することになり、知り合いから紹介された建築士に設計をお願いしました。


 建築士を通じて3つの工務店に見積もりを取ったのですが、どのような基準で工務店を決めればよいかアドバイスいただけないでしょうか。値段だけで単純に決めてよいものなのでしょうか。値段が違うのに、同じ仕事を同じ程度にできるものなのでしょうか。


ANSWER

建築士の説明を受けて

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)

 まず建築士に設計監理依頼をしていると解釈して答えます。いわゆる「相見積り」を依頼するためには、建築士は、設計図面や仕様書などで単位と条件をそろえなければなりません。たとえば外壁面積と言っても単に外壁の縦長さ×横長さ(東西南北)からの表面積だけでなく、開口部などのを除いた面積など対応をどうするかという指示も必要です。


 また、内壁のクロスの場合は、同様に実質面積を部屋ごとの各面(東西南北)ごとに出すのですが、注意点としては、柄の大きいクロスの場合、柄のリピートを合わせる必要があり、その分ロスが出ることも計算に入れなければなりません。


 さらに言えば、単に選択建材や機器だけでなく、その製品に必要な下地材や部品などについても漏れの無いように打ち合わせをしておかなければなりません。


 この点で言えば、建築士が相見積り条件を各工務店に詳細に説明して回答をもらうはずです。もちろん施主にも同様の説明をします。


 仮に価格が違うのであれば、その理由を建築士さんからよく説明を受ける必要があると思います。単に、価格だけで決めることは危険です。とはいえ、工務店によっては、その事業体系によって管理費の立て方も異なりますので、それらも含め、建築士に説明を受けてください。


 工務店の評判などについては、実際に施工した建物を見たり、施主の方の話を聞いてみることも必要かもしれません。もっとも、この作業も施主まかせでなく建築士自身がすべきですが。


 そもそも、個人の住宅施工で相見積もりを取るべきかについては賛否両論あります。私の場合は、長年付き合っている中で信頼できる工務店、大工さん、その他職人さんとの関係を大事にしていますので、相見積はしないケースが多いです。同様に、相談者(施主)と設計監理を任せた建築士さんとの間に信頼があれば、その建築士の考え方を確実に実行してくれる工務店を選定するという考え方もあるかと思います。


 その場合、値段が高くなるのではというご心配があるかもしれませんが、信頼していただいているという責任感があれば、ご予算の中で、出来る限り良い結果を出そうと努力するのがプロの仕事だと思います。


[ 2014/2/6 掲載]

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をtwitterでつぶやく

住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


バックナンバー


※正しく表示されない場合はしばらくお待ちいただくか
こちらのリンクをクリックしてください

 

このサイトについて

日本経済新聞社について