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住宅ねっと相談室 あらかると

一戸建ての新築時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

リフォーム時のサイディングの選び方について

石川県 40歳代 主婦

 自宅を新築してから10年後に、新築時と同じ工務店に依頼して窯業系サイディング外壁の塗装をしました。「15年以上、耐久性がある」と勧められたセラミック吹きつけ塗装で、140万円位かかりました。


 ところが、その5年後に剥離とクラックが発生。特に劣化がひどい南側のサイディングを張り替えることになりました。費用の半分を工務店が負担してくれるとのことで、「カタログから厚さ12ミリのものを選んで下さい」と言われましたが、JIS規格は14ミリ以上に変更されていると聞きました。


 このまま南側だけ12ミリで張り替えた場合、数年後に12ミリの製品が全て廃盤となり、他の3つの面を14ミリで張り替えることになるかもしれません。厚みの違いは大丈夫なのでしょうか?


ANSWER

14ミリ以上のものをお勧めします

住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博

 まず、築10年目でのメンテナンス塗装ですが、製品、特に塗装品の再塗装は撥水処理など施しているので、製品のメーカーの推奨プライマーや塗料をマニュアル通りに施工する必要があると思います。性能が良いからと、推奨品以外の塗装をすることはお勧めしません。


 次に、12ミリ厚のサイディングは、防火構造など建築法規上の問題はありませんが、JIS規格が5年ほど前に14ミリ以上となりましたので、各メーカーは在庫薄になっているものと思われます。今後、部分張り替えなどが必要な場合も考えられますので、12ミリだと手に入らないことも予測されます。


 JIS規格が14ミリ厚にした理由は、やはり性能が加味していると思います。特に石川や新潟などの日本海側の場合、日本でも最も凍害など寒冷地の問題が起きやすい場所であり、その点では北海道より厳しいとも言われていますので、地域的にも14ミリ以上にされることをお勧めします。コーナーのおさまりについては、サイディング材の出隅共材と金属のカバー材があり、2ミリの厚み差は、取り付け位置や施工とシーリングでそれほど目立たないと思います。


 さて、根本的な部分についてですが、サイディングを張り替える必要が起こった原因と日本海側の冬の気候を考えると、施工仕様自体に問題がある可能性もあります。防水紙に直接サイディングを施工する方法だったとすると問題になる可能性があるからです。今から15年前と言うと、すでに寒冷地などでは通気工法が一般仕様になっていると思われます。つまり、サイディングの裏面には、胴縁で空間、つまり通気層(通常18ミリ程度)を設けることで凍害を防ぐやり方です。この点については設計者や工務店に確認してみてください。


[ 2013/10/10 掲載]

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住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


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