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住宅ねっと相談室 あらかると

一戸建ての新築時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

新築なのに基礎部分に異常なヒビ割れ

(徳島県 50歳代 自営業 男性)

 自宅を新築中です。いま基礎部分のコンクリートを打った段階なのですが、異常にクラック(ひび割れ)が目立ち、心配です。


 最初は基礎の立ち上げ部に100本位のヘヤークラック(小さなクラック)が見つかり、そのうち10本ほどが0.3~0.45ミリの幅に拡大。現在は1.5ミリぐらいに広がり、本数も増えています。上から下まで貫通しているクラックも3本ほどあります。


 業者は「全く心配ないので安心してください。家が基準を超えて傾いたら、瑕疵担保保険で直します」と言っていますが、私は業者を信じられなくなっています。


ANSWER

放置できないレベルだと思います

(住宅ねっと相談室カウンセラー 構造設計一級建築士 佐藤 実)

 ご相談の基礎部分のクラックは、どうやらヘヤークラックレベルではなさそうですね。建築途中でこれほどのクラックが発生することは、考えにくい現象です。


 原因をいくつか考えてみました。


(1) コンクリートに起因するもの
 ・コンクリートの配合ミス(水セメント比が高い=水が多すぎる)


(2) 施工に起因するもの
 ・コンクリートのかぶり厚さ不足
 ・雑な施工


(3) 設計に起因するもの
 ・基礎の一部に建物重量が集中している
 ・かぶり厚さが確保できない基礎断面


(4) 地盤に起因するもの
 ・地盤が軟弱で不同沈下が発生している
 ・地盤が軟弱で交通振動などが影響している


 今のまま施工を続けると、クラックが増加・進行する可能性があります。住宅が完成間近になると、基礎表面にモルタルできれいに仕上げを行いますので、そのまま隠れてしまうことも危険です。


 原因を確定することは、一般の施主では難しいと思いますので、市役所の建築指導課や地元建築士会の相談窓口などに相談して、第三者の専門家(建築士)に現地確認をしてもらうと良いと思います。


 最後に、「瑕疵担保保険で直すから大丈夫」というようなことを言う業者は、かなり問題ありです。そのような業者は、たとえ瑕疵担保保険で保険金が出て建て替えたとしても、同じような設計・施工をすると思いますよ。


[ 2015/2/19 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 構造設計一級建築士 佐藤 実

木質建物を中心とした構造設計、構造計算の仕事をしています。誠実な業務により、そこに住む人に希望と愛が溢れ、幸運が舞い込むような本物(真実)の構造を提案いたします。


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