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住宅ねっと相談室 あらかると

一戸建ての新築時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

床下の仕上げ方法に疑問、建築家を信じられない

(東京都 50歳代 会社員 男性)

 昨年、建築家の設計でツーバイフォーで家を建てました。ツーバイフォーということでしたが、建築家が勝手に変わった工法を選んでしまい、説明を求めても誠意のある回答がもらえません。


 基礎の上に基礎パッキングを敷き、その上に土台の木材があり、さらにその上に1階の壁が立ち上がっています。床は置き床で、土台よりも下げられています。ちょうど基礎パッキンの高さに1階の床板が来るような高さに床が作られています。当然、床下には人が入れません。基礎パッキンが床板でふさがれてしまっていて、床下の通気はないと思います。べた基礎ですが、床下断熱も無いようです。これで問題はないのでしょうか?


 建築家を信頼していたのに、まさかこんなことになるとは……


ANSWER

土間工法

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)

 現地を見ていませんので、一般論をお伝えします。


 ツーバイフォー工法にしろ、在来木造にしろ「土間工法」という方法はあります。この場合、地面側から言うと砕石・捨てコンクリート・断熱材・防湿シート・コンクリートスラブ・木床直貼りという構成になると思います。


 床下の空間は存在せず、地面からの冷気・湿気は防湿シートや断熱材でカットされます。したがって床下換気口は必要なく、通気を遮断する気密パッキング仕様になるのだと思います。ちなみに床を組んだ場合でも基礎で断熱している場合(基礎断熱)でも気密パッキングを使います。


 しかし、土間に断熱材が無く、基礎断熱でもなく、単純に床組みの下に断熱材を張ってある場合は、換気口や基礎パッキングが必要です。


 設計趣旨としては、床組みの位置を下げて1階部分の天井高を高くしたいということなのでしょうか?


 いずれにしても、基礎パッキングは床下の換気を兼ねていますので、その位置の下に床面があれば気密パッキングにするべきですし、仕様的にはおかしいと思われます。さらに言えば、床下に人が入れないほど低くするのは、将来、設備配管の点検整備補修や防蟻処理、土台等劣化補修などが必要になったときの際にも問題だと思います。設計者がこれらをどう考えているのかよく聞いた方が良いと思います。


 あくまで相談文の内容から判断しているだけなので誤解している点があるかもしれません。設計図書と施工中のこれらの納まり写真などをもって、地元建築士会の相談窓口、または行政など建築の相談を受け付けているところで相談されることをおすすめします。


[ 2014/5/22 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


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