日本経済新聞 関連サイト

住宅サーチ for Premium Life

住宅ねっと相談室 あらかると

一戸建ての新築時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をtwitterでつぶやく

QUESTION

断熱リフォームした部屋だけ結露

(東京都 60歳代 無職 女性)

 古くなった自宅(木造の平屋建て)をリフォームしたとき、1階玄関脇の南西に当たる部屋に断熱材とペアガラスを入れ、断熱リフォームを施しました。それなのに、この部屋だけ湿気がひどいのです。押し入れの中やベッドの下にカビが生え、プラスチックケースの中には水がたまる始末です。


 原因を特定するにはどうすればいいのでしょうか? 石油ファンヒーターを使っていましたが、使用をやめて様子を見ています。日中はあちこち開け放し空気の入れ替えをしているつもりです。壁はごく普通のクロス張りで、床材は娘がこだわった無垢のフローリングです。工事前に床下は湿っていませんでした。


ANSWER

断熱した部屋での石油ファンヒーターは要注意

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)

 リフォームで断熱性能が向上したということは、同時に気密性能もアップしていると思われます。一般的に気密性の高い部屋で石油ファンヒーターのように室内で燃焼する暖房機器の使用は、基本的に適しません。いや、あえて「使ってはいけません」と申し上げます。


 以下は、かなりざっくりした計算で、部屋の広さが分かりませんので正確さには欠けますが、イメージしていただくためにお伝えします。


 仮に、部屋の広さを6畳とすると、約10平米×2.4メール(高さ)で24平米の空間となり、室温20度で湿度50%の状態では、200グラム強、100%で400グラムぐらいの水分が空中に含まれていることとなります。


 次に、灯油1リットル燃焼させると1.1リットル以上の水分が放出されるとも言われています。とすると、石油ファンヒーター1時間で0.5リットルの燃費だとすると、500グラムくらいの水分が放出されているとなります。


 つまり、暖房している状態でも飽和水蒸気を超えた分は結露し続けます。1時間の暖房で20度を切って10度になると、空気中にいられる水分は約半分になりますので、放出された水蒸気は結露することになります。


 さらに、人体や飲み物などからも水蒸気が出ており、リフォームによって以前より気密性能が高まれば、室内で露点温度になっている場所に集中して結露が発生することになります。


 暖房器具をエアコンに変えることで試してみるのも原因を特定する方法でしょう。


> 「住宅ねっと相談室」のサイトで質問してみる


[ 2015/3/26 掲載]

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をtwitterでつぶやく

住宅ねっと相談室カウンセラー 住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


バックナンバー


※正しく表示されない場合はしばらくお待ちいただくか
こちらのリンクをクリックしてください

 

このサイトについて

日本経済新聞社について