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住宅ねっと相談室 あらかると

一戸建ての新築時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

インスペクター調査を契約条件にしたい

(東京都 40歳代 会社員 男性)

 築21年の中古住宅の購入を検討しています。内覧はしたのですが、見えないところの状態が心配です。売り主に対して「インスペクター調査を実施したうえで、問題なければ契約する」という交渉はできるのでしょうか。


 また、当方が調査費用を持つとしても、所有者である売り主の承諾がなければ調査できないと思うのですが、同意は得られるものなのでしょうか?


ANSWER

ごく自然な買い主の心理

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)

 インスペクター制度は、近い将来、中古住宅売買で義務化される方向と考えています。すでに調査を売買仲介に採用している不動産会社がいくつかあります。つまり、相談者の要望は、ごく自然な買い主の要望となりつつあります。


 調査は資格者である建築士が手掛ける以上、もし、片方の意向で偽証すれば資格取り消し処分などの可能性もあると思います。公開されているマニュアル(国土交通省のガイドライン参照)などに従って技術的な調査をし、中立であることは言うまでもありません。


 仲介でこの制度を採用したいという話をするのはごく当たり前ではないかと私は思っていますし、積極的に申し入れすることをおすすめします。


 インスペクター調査の項目は、構造耐力上の安全性に問題がある可能性、雨漏れ、設備配管などです。ただし、調査は目視が中心で、壁を壊したりすることはなく、小屋裏も床下も原則のぞくだけになります。断熱性能や耐震性能はオプションになっています。


 そうはいっても、建築士が調査するので、目視からでも建物が傾いているとか、構造躯体(くたい)に問題のある亀裂等劣化現象があるのかなどは報告できると思います。


 大金を支払うのですから、安心して契約でくる環境を作ることは、中古住宅の流通促進にとって大切なことだと思います。


[ 2016/8/25 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


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