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住宅ねっと相談室 あらかると

一戸建ての新築時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

家の壁に斜めの亀裂。地盤沈下ですか

(兵庫県 30歳代 会社員 男性)

 築10年の一戸建て建売住宅に住んでいます。最近、部屋の壁に亀裂がたくさん発生している事に気付きました。亀裂は、表面の壁紙だけでなく、下地の石膏ボードまで達しています。しかも、ボードの継ぎ目の部分が広がっているだけでなく、石膏ボード本体にも亀裂が入っています。そして、亀裂はギザギザしており、一直線ではありません。


 先日、この相談室のマンションの地盤データ偽装に関するQ&Aを読ませていただいて、地盤の問題で不同沈下が起きているのではないか、とても心配です。


ANSWER

簡単な家のゆがみのはかり方

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)

 鉄筋コンクリート造や基礎などでは、亀裂が幅0.3ミリ以上だと構造からの可能性があると考えて対応します。ただし、木造や鉄骨造の場合、内外装にボードなど使われていますので、目地に沿って亀裂が生じても構造からのものかどうか判断は難しくなります。


 特に、鉄筋コンクリート造で亀裂が斜めに走っている場合剪断(せんだん)亀裂といい、建物のゆがみの影響の可能性があると考えられるのです。鉄骨造や木造のの剪断亀裂でも、構造躯体に問題がある場合は、ボード自体に亀裂が出ることがあります。


 不同沈下などで建物の構造躯体にゆがみが出た場合、ドアが閉まらないといった建具の不具合などの症状が出ます。ただし、建具自体に問題がある場合もありますので、判断には注意が必要です。


 簡易的な調査方法ですが、マチ針に2メートル程度の糸と、おもりとして5円玉などの穴の開いた硬貨などをつけてたものを用意します。そして、それを壁や柱の上部から垂らし、各所の間隔を計ります。上部と下部で6ミリ以上の差があると、基準値で言う3/1000以上の傾きと考えられ、許容範囲を超えている可能性があります。


 床の傾斜については、ゴルフボールを転がすという方法は有名ですが、最近、精度はやや落ちますが、100円ショップで水準器(定規に泡の水準機能があるもの)を売っています。怪しいと思ったら、ホームセンターでもう少し信頼性の高いものをかっても良いでしょう。


 その結果、構造躯体が傾いているなど問題があるようであれば、建築士や大工さんに見てもらい、対応を考える必要があるかも知れません。


> 「住宅ねっと相談室」のサイトで質問してみる


[ 2016/1/28 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


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