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住宅ねっと相談室 あらかると

一戸建ての新築時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

手入れが楽なお風呂は?

東京都 60歳代 無職 男性

 60歳代の男です。会社も退職し、第2の人生を家内と過ごすために、バリアフリー対応の家に改築することにしました。老後のことを考えて、家内は使いやすい台所を、私はくつろげるお風呂にこだわることにしました。


 とはいえ歳を取ると掃除がつらいので、掃除の簡単な部材を探しています。やっぱり、ユニットバスが無難でしょうか。湯船や床、壁、手すりなど選択のポイントがあれば教えてください。


ANSWER

お風呂選びで検討するポイント

住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博

 私も50歳代後半のときにお風呂をリフォームしました。メーカー名は言えませんが、ユニットバスで選択したのはデザインよりも掃除しやすいからでした。それはお風呂の掃除担当が私だからです(笑)


 私は以下の4つのポイントを検討して決めました。参考になれば幸いです。


(1)バリアフリーについて、まず確認すること

 各メーカーのショールームで次の動作の確認をしましょう。
・脱衣所と洗い場に段差が無いこと
 →現在は主流
・手すり:入口での動作、浴槽へ入る時の動作確認
 →取り付け位置にもよりますが、移動と立ち上がりを考えて「縦と横一体のL型」がおすすめ
・手すり:浴槽から立ち上がるときの動作確認(浴槽一体型支え設備の有無)
 →浴槽から立ち上がるときに両手で支えられる
・手すり:浴槽を掃除するときにつかまる手すりの確認(浴槽を挟んで反対の壁に支えがあること)
 →意外と忘れがちですが浴槽を洗い場から洗うときに握って上半身を支える必要がある


(2)手入れ(掃除)のしやすさ

 高齢になると如何に掃除しやすいかが重要です。メーカー担当者に話を聞くことが重要です。
・一般的に浴槽は掃除しやすい素材を使っているはず
 →底に滑り止めの凹凸があると思いますが掃除はし易いか、水はけは?
・壁については素材により異る
 →平滑で汚れが付きにくく拭きやすいことを考えると、あまり凝ったものはお勧めしません
・洗い場の床の滑り止めの有無の確認
 →滑り止め仕上げは必要だが、掃除しにくい場合もある


(3)保温・断熱性

 改正省エネ基準など断熱性能と湯船のお湯の保温性が重要です。
・浴槽が断熱タイプになっているものがおすすめ
 →追い炊き時の経済性
・浴室と脱衣所の基礎断熱
 →改正省エネ基準(2020年義務化)などで検討すると、基礎部分から断熱する方法が主流になる可能性があるので設計者らに相談すると良い


(4)設備

 給湯機の選択は、改正省エネ基準や低炭素法の仕様に合う製品が主流になります。省エネ、つまり、必要な湯量を確保しつつエネルギー消費量が最も少ない機種(トップランナー基準の製品)を検討する必要があります。
・浴室の乾燥換気扇は、浴室の乾燥を図りカビ防止対策としてあったほうが良い
・換気だけでなく暖房乾燥設備も検討する
 →高齢者など浴室の室温も大切で雨天など洗濯物の乾燥もできるタイプが人気があります。なお、断熱性の高い浴室は、短時間で暖められます。
・照明はLEDを検討する
 →最新型はLED照明が主流になっている
・節水型シャワーなど
 →節水型で、かつ、髪に浸透しやすく、洗い落としやすい機能タイプもある


[ 2014/1/9 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


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