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住宅ねっと相談室 あらかると

一戸建ての新築時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

自宅のロフトに滑り棒を取り付けたい

(神奈川県 30歳代 会社員 女性)

 二世帯住宅を建設中です。2階の私の家族のフロアのリビングに、4畳のロフトを作ってもらう計画です。小学4年生の息子に遊びながら腕力をつけてもらえればと、ロフトから滑り棒で登り降りできるようにしたいと希望しています。


 設計する段階で担当者に相談しましたが、危険のある設備は薦められず、用意できないと言われてしまいました。自分で取り付ける場合、どこで購入できるのでしょうか。また、取り付ける際の注意点がありましたらアドバイスいただけたら幸いです。


ANSWER

避難器具としての基準では

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)

 ロフトには法律上、安全に上下するための器具を取り付ける必要があり、認定された収納タイプの階段か専用はしごを取り付けなければなりません。この点をクリアしたうえで、滑り棒となる木製パイプなどを取り付けることになると思います。ただし、パイプ周辺にも手すりが必要になるので、パイプで下に降りるのに手すりが邪魔になってしまいます。


 この話をどう解釈するかは建築士としては微妙ですが、デパートやアパートなど不特定多数の人が使う建物の安全性とは異なり、個人の住宅では家族が理解して使えば問題はないという解釈もできます。


 参考として、消防庁が出している避難器具としての滑り棒の基準があります。


  • 滑り棒の上部と下部は取り付け具で固定できるようにする。
  • 滑り棒の外径は35ミリ以上、60ミリ以下で円形とし、鋼材または同等以上の材質で、耐久性のあるものとする。
  • 滑り棒は3.9キロニュートンの圧縮荷重に耐えることが出来るものとする。
  • 取り付け部の開口部の大きさは、壁面の場合高さ0.8ミリ以上、幅0.5ミリ以上または高さ1.0ミリ以上、幅0.45ミリ以上とし、床面の場合は直径0.5ミリ以上の円が内接する大きさとする。
  • 降下空間は器具を中心とした半径0.5ミリの円柱形の範囲とする。
  • 避難空地は避難上支障がない広さとする。


 ただし、この握りの径は大人が使用する場合で、子供には太い可能性もあります。そこで、公園などの登り棒の径をはかるなど参考にしてください。また、パイプにつかむまでの周囲の安全(周囲に支えられる手すりがあるかなど)も検証してみてください。


[ 2014/5/8 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


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