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住宅ねっと相談室 あらかると

土地の購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

敷地の「隅切り」部分の権利関係について教えてください

(東京都 30歳代 会社員 男性)

 この度、住宅を建設する目的で、都内某所の敷地の購入を検討中です。この敷地は角地で、「隅切り」部分(1.74平方メートル)があります。売主は、この隅切り部分も含めて売買代金を算定していますが、この隅切り部分は、登記できないそうです。


 使えない部分のお金を払う必要はあるのでしょうか。出来ましたら、隅切り部分の権利関係および注意点を具体的にご教授いただければと思います。ちなみに接している前面道路は公道です。どうかよろしくお願いします。


ANSWER

いろんなケースがあります

(住宅ねっと相談室カウンセラー 宅地建物取引業 茂松 東律)

 隅切りとは、見通しの確保と車両の通行がスムーズに出来るように、敷地角部分を一部カットし道路状に整備することです。原則として、この部分には建築部分や塀など工作物を設置することはできません。


 通常の場合この隅切り部分は、道路と同じような扱いとなり固定資産税も行政に申請すれば非課税扱いとなります。


 規定通り隅切りがなされ、隅切り部分が分筆登記されている場合、その部分をわざわざ 敷地と一体化して所有権移転登記することはありません。したがって売買対象の敷地面積に繰り入れ算定することはしません。


 もっとも古い住宅地などでは、位置指定道路を申請し、図面上隅切りしておきながら、実際は敷地扱いのまま隅切りされてない場合や、隅切り規定が出来る以前の敷地で、公道に面していながら隅切りがされていない場合もあります。


 この場合、公図においても隅切りの区分がされていなければ、敷地の一部として所有権移転するのが一般的だと思います。


 この様なケースでも、隅切り部分を確定したうえで、行政側に買い取ってもらうなり寄贈することは可能ですし、あるいは減免申請をして固定資産税の対象から外すこともできます。


 以上が、代表的な事例ですが、道路の権利関係や条令などにより、いろんなケースが考えられますので、あくまでも一般論とお考えください。


 とはいえ、今回の場合のように、土地代金を負担するにもかかわらず、自己の敷地としてその隅切り部分を登記出来ず、結果的に建築の敷地面積に算入できないことになれば、疑問が生じるのはもっともだと思います。売主や仲介の不動産会社に公道に面した敷地部分の「隅切り」に対し、登記できない理由を明確にして貰い、隅切りの必要性とその内容を確認されることをお勧めします。


[ 2011/8/4 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 宅地建物取引業 茂松 東律

賃貸から売買まで不動産取引全般の仕事をしています。最近は競売物件の相談も増えてきました。さまざまな問題解決のヒントを一緒に考えていきましょう。


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