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住宅ねっと相談室 あらかると

土地の購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

隣人がいきなり境界法面を削りだした!

(岐阜県 40歳代 会社員 男性)

 約20年前に土地を購入して家を建て、現在も住んでいます。


 南側の隣地とは高低差があり、以前は自然のなだらかな法面でした。ところが最近、隣家の土地所有者が、小型重機(ユンボ)を購入。「畑を作る」と言い出し、庭を造成し始めました。その際、私の家との境界法面を削り取り、幅約5メートルにわたって垂直にしてしまいました。


 隣家に中止してほしいと申し入れても「自分の土地だから勝手だろう」の一点張りです。仕方なく市役所に相談したのですが、「個人の所有地には干渉できない」とのことでした。


 どうしたら良いのでしょうか。最近は雨量も多く、土砂崩れしないか心配です。


ANSWER

法律に抵触する可能性が

(住宅ねっと相談室カウンセラー 地盤コンサルタント 高安 正道)

 まず、法面の所有権ですが、一般的に高い土地の所有地になっている場合が多いと思います。この場合、法面の管理責任も高い土地の所有者にあります。境界線がどこにあるのか、まずは確認してください。


 次に、法面の造成ですが、宅地造成法という法律で制限されています。


〔宅地造成法により都道府県知事等の許可が必要となる造成工事〕
(1)切土で、高さが2メートルを超える崖(30度以上の斜面)を生ずる工事
(2)盛土で、高さが1メートルを超える崖を生ずる工事
(3)切土と盛土を同時に行う時、盛土は1メートル以下でも切土と合わせて高さが2メートルを超える崖を生ずる工事
(4)切土、盛土で生じる崖の高さに関係なく、宅地造成面積が500平方メートルを超える工事


 ということから、隣地の方の行動は、法律に抵触すると思われます。


 さらに、建築基準法においても、盛土・切土にかかわらず高さ2メートル以上の擁壁について規定があります。


 いずれも、行政が指導すべき事案です。上記の情報をもとに、再度、市役所の担当課に相談してみてください。


[ 2011/11/10 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 地盤コンサルタント 高安 正道

地盤は、土地の購入、住宅の建築に際し看過されがちな分野ですが、思いがけないリスク(軟弱地盤・洪水・湿気・地すべり・地震・汚染など)が潜んでいます。これまでのコンサルタント経験を生かし、分かりやすくエンドユーザーの皆様に解説します。住宅地盤品質協会会員。


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