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住宅ねっと相談室 あらかると

土地の購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

裏山の土砂崩れが心配

(三重県 50歳代 農業 男性)

 兼業農家として米を作っています。自宅の裏は里山に面しております(15メートルぐらい離れています)。裏山は私の家が所有しています。


 これまでは何ともなかったのですが、先日の台風の際、樹木の一部が土砂と一緒に崩れているのを発見しました。もし、今後も異常な量の雨が降って土砂が大きく崩れると家屋に影響が出そうで心配です。


 土砂崩れの対策として、どのような工事をすればよいでしょうか。


ANSWER

考えられる対策

(住宅ねっと相談室カウンセラー 地盤コンサルタント 高安 正道)

 「今までは何ともなかった」ということですが、近年の気象変化により、今までの想定を超える現象があちこちで出始めています。「異常」ではなくこれが「標準」という発想で対策をとらなければいけない時代ですね。もっとも私は、建築物の地盤を専門にしており、土砂災害の専門家ではありませんが、思いつくままに列記してみます。


 斜面の勾配が30度以下であれば、斜面は比較的安定していますが、それ以上(特に45度以上)である場合は、勾配をなだらかにするか、階段状に段差を設ける(「段切り造成」と言います)などの対策をとります。さらに、斜面の裾地に、横一線に土留めを打ち込むなどの対策もあります。


 また、地表がむき出しの状態とならないよう「法芝養生(のりしばようじょう)」を施すこともあります。高速道路の切通し部分の土手に、目の詰まった草が植えてあるのを見かけたことがあると思いますが、あれは飾りではなく、雨水の浸透防止と斜面の安定に効果があるのです。


 地すべりは雨水が地盤に浸透することで発生するので、U字溝や透水管を設置し、雨水を道路の下水管に誘導する対策を取ります。U字溝は、落ち葉などで詰まらないようにグレーチングという網目状の蓋をかぶせ、透水管は泥で目が詰まらないよう、孔の開いたパイプの回りを不織布などで覆い、さらに砂利で固めながら埋めます。


 あと、家屋の斜面側に、防護壁を設けることも考えられます。


 これらの対策を参考に、まずは、行政の担当窓口から相談を始めてください。補助制度もあるかもしれませんので。


[ 2013/9/26 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 地盤コンサルタント 高安 正道

地盤は、土地の購入、住宅の建築に際し看過されがちな分野ですが、思いがけないリスク(軟弱地盤・洪水・湿気・地すべり・地震・汚染など)が潜んでいます。これまでのコンサルタント経験を生かし、分かりやすくエンドユーザーの皆様に解説します。住宅地盤品質協会会員。


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