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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

マンションの網戸は共有部分?専有部分?

(静岡県 40歳代 主婦)

 今住んでいるマンション(分譲物件を所有)のベランダの網戸が、台風で壊れてしまいました。


 マンションの管理規約には「外気に面する窓枠、窓ガラス、網戸及び面格子は専有部分に含まれないものとする。共用部分は外気に面する窓枠、窓ガラス、網戸及び面格子およびその他の構造部分のうち専有部分に属さない部分」と規定されています。そこで、管理人さん経由で管理組合に修繕を依頼したところ、理事長から「網戸の修繕費は自己負担である」との返答でした。


 規約からすれば管理組合負担ではないでしょうか。 


ANSWER

共用部分と専有部分の線上にある網戸の性質

(住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣)

 近年、マンション管理において共用部分か専有部分かの解釈や費用負担に関するトラブルが増えていますが、サッシ窓や網戸は、その代表ですね。


 以前は、サッシ窓と窓枠は共用部分であるが、網戸は個人のオプション備品であるということから、「専有部分にある消耗設備」であると解釈するのが一般的でした。しかし、最近は、分譲時から設置されていることも多く、共用部分(外壁やサッシ)に付随した設備備品であること、さらに、外から見える設備として勝手に変なものをつけて欲しくないということから、規約で共用部分にしているマンションもあるようです。


 しかし、共用部分としているところも、管理主体と費用負担は別問題であると考え、あくまで個別居住者のために使用される専用使用権のある共用部分の費用負担は、個人負担とするという考え方が一般的です。費用負担については、細かく規約等に定めておく方が、解釈の違いによるもめごとを防ぐ策として良いと思います。


 もっとも、専用使用部分でも、経年劣化による取り換え時期が全戸に来ていて、たまたま共用部分の大規模修繕の時期と重なった場合、あるいは、台風など自然災害で多くの住戸の網戸が破損したなど、区分所有者共通の管理保全的な必要性が発生した場合は、修繕積立金や管理費に余裕があればと言う条件付きですが、管理費などで捻出するということも、柔軟に考えてよいと思います。


 他にも台風による被害が出た住戸が無いか、マンション内で調べてみてはいかがでしょう。


> 「住宅ねっと相談室」のサイトで質問してみる


[ 2015/9/3 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣

 『相続のたびに“まち”が壊されていく!』。これが長年のまちづくり研究で分かったことです。不動産や住宅は、経済資源ではありません。国家の重要なインフラです。秩序ある不動産の継承は、「まちづくり」の原点です。皆さんに正しい知識をもっていただいて、暮らしやすい社会を実現したいですね。こんな思いから司法書士になりました。


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