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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

アフターサービス期間が過ぎた施工ミスについて

(千葉県 30歳代 会社員 男性)

 築5年目の分譲マンションに住んでいます。1年ほど前からベランダの手すり部分の色に違いが現れてきました。当初は汚れかと思いましたが、手で触った感じや汚れ方などから塗装(上塗り)してない部分があったのではないかと思います。


 売り主の関連会社の管理会社に相談しましたが、アフターサービス期間が終わっているので対応できないとの事。「居住者の管理組合で対応して下さい」と言われました。管理会社はほかの住戸のベランダも調査せず対応してくれません。


 このような場合、売り主に対応の請求はできないのでしょうか?


ANSWER

瑕疵担保責任

(住宅ねっと相談室カウンセラー 弁護士 柴田 亮子)

 一般的に、建物完成前は債務不履行責任、完成引き渡し後は瑕疵担保責任と考えます。本件は、未施工に当たると考えると、債務不履行で損害賠償請求可能なようにも思えますが、引き渡しも済んでいることからすると、一応、建物は完成したと考えられ、債務不履行による責任追及は難しいと思われます。よって、瑕疵担保責任を追求するのが素直と考えます。


建物の瑕疵については、品確法により対象となる部分が定められており、構造躯体などの重要箇所については10年間の瑕疵担保期間が定められていますが、今回のベランダの手すりは対象となりません。そこで、通常の瑕疵担保責任の対象となります。通常の瑕疵担保責任の期間については、契約書に詳細が記載されていると思いますので、まずはそちらをご確認ください。瑕疵担保期間内である場合は、契約書を持参の上、お近くの弁護士にご相談ください。


 万が一、瑕疵担保期間を過ぎている場合でも、お宅だけの問題ではない場合が往々にしてあります。瑕疵の存在が複数戸ある場合は、売主も評判を気にして契約に関係なく補修してくれる場合もあります。したがって、まずは管理組合に申し入れ、管理組合でアンケートをとるなどして、管理組合から交渉してもらうことを考えましょう。


[ 2013/5/9 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 弁護士 柴田 亮子

建築訴訟を中心に活動していくつもりです。皆さんと一緒に、この相談室を通じて勉強していければと思っています。


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