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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

マンションに300キロの機器を置きたい

(東京都 40歳代 自営業 女性)

 築34年、SRC(鉄筋鉄骨コンクリート)8階建てマンションの5階角部屋に住んでおります。


 版画を趣味にしておりまして、300キログラムの重さがある版画用プレス機を設置しようと思っております。四足で支える構造です。業者からは「機械の下にコンパネを敷けば問題ない」と言われましたが、本当に建物構造上、耐えられるのか心配しております。専門家のご意見を伺えればありがたいと思います。


ANSWER

床1平米あたり180キロ以上の場合は、対策が必要

(住宅ねっと相談室カウンセラー 構造設計一級建築士 佐藤 実)

 居住用のマンションであれば通常、床1平方メートルあたり180キログラムまで床に載せることができます(建築基準法施行令第85条積載荷重参照)。


 「コンパネ」とは、コンクリートパネルのことで、通常12ミリ厚のラワン材ベニアを指します。単板や合板に比べ柔らかいという性質があります。


 標準サイズ(182センチ×91センチ×厚さ1.2センチ)のコンパネで300キログラムの版画用プレス機を支えると、1平方メートルあたり181.14キログロムの重さがかかり、安全性を確保できない計算です。少し余裕を見て、2平方メートル以上の面積になる厚い合板が必要でしょう。


 さらに、300キロの重量を4本の足で支えるので、足1本あたりでは75キロの重量を支えています。これが足の太さを面積として局部荷重として作用します。この局部荷重では、12ミリ厚のコンパネでは柔らかすぎて足がめり込んでしまいます。


 そこで、プレス機の足下に鉄製の板やレールを設置して足の局部荷重を分散し、その下に厚い床合板を敷くようにしてください。12ミリ厚の合板を2~3枚使うのが良いと思います(詳細な計算をしていないため大まかな枚数です)。


 室内であれば普通合板または構造用合板でよいでしょう。また、プレス機の配置場所は、部屋の中心より壁際がおすすめです。プレス機の振動の影響が少なくなります。


[ 2013/11/7 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 構造設計一級建築士 佐藤 実

木質建物を中心とした構造設計、構造計算の仕事をしています。誠実な業務により、そこに住む人に希望と愛が溢れ、幸運が舞い込むような本物(真実)の構造を提案いたします。


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