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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

クローゼットのカビに悩んでいます

(東京都 40歳代 会社員 女性)

 マンションの1階に住んでいます。住み始めて1年ぐらいです。


 最近、雨の日が多く、クローゼットに収納している服やカバンに、カビが生えてしまいました。カビ対策として、風通しがよくなるようにクローゼットの戸を開けておいたり、除湿グッズを使ったりしていましたが、防げませんでした。どうすれば良いでしょうか?


ANSWER

結局は換気が大切

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)

 カビの原因として、大きく3つ考えられます。


 まず1つ目は、換気です。マンションの場合、築年数でも違いますが、新しいほど気密性が高く、換気をしないと湿気がこももります。扉を開けるだけでなく、扇風機などを使って強制的に換気するのも有効でしょう。


 2つ目が断熱性能の問題です。マンションの多くの部屋は、左右上下に隣戸がありますので基本的に断熱材はいりません。しかし、北側の部屋や、隣戸と接していない部分がある角部屋では、断熱が十分でないと室内の壁が冷えて結露が発生します。最上階の天井や、下が駐車場になっている2階の床なども同様です。


 鉄筋コンクリート造の建物は、外壁面を断熱しただけでは不十分です。内壁や床スラブと外壁の接合部で鉄製の梁や柱が冷え、冷気が内壁や床スラブの1メートルほど内部まで伝わるので、その周りに断熱材をはる必要があります。


 3つ目が暖房器具の使い方です。空気中に含まれる湿度は気温と関係があり、人が起きている時と寝ている時で気温差が生じれば、暖房器具の設置場所にかかわらず部屋の中で最も水蒸気が溜まりやすい場所に結露が発生します。


 以上のことから考えると、今から断熱性能を高めることは決して簡単にはできないので、結局、換気と空気のよどみを防ぐことが重要だということになります。


 クローゼット内部の換気だけでなく、室内の空気の流れも大切です。できるだけよどむ場所を作らないようにします。


 クローゼットの内部は上の部分よりも下の方が空気がよどみやすく、結露しやすいです。一番下にすのこを置き、さらに外壁や隣戸との壁にもすのこをはさむ方もいます。上部は詰め込みすぎず、空間をつくるようにしましょう。


 湿気を吸いやすくカビが生えやすい革製のバッグなどは上段へ、吸湿性・放湿性のあるものは下段に置くなどの工夫も必要だと思います。吸湿対策として、壁面全体に除湿シートをはったり、除湿剤を置くなどして対応される方もいます。収納しているもの自体から湿気が放たれていることもありますので、特に梅雨明けは、全てのものをクローゼットから出して、日干し・陰干しすることも必要です。


> 「住宅ねっと相談室」のサイトで質問してみる


[ 2015/7/9 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


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