日本経済新聞 関連サイト

住宅サーチ for Premium Life

TOPコラム住宅ねっと相談室 あらかると・マンション

住宅ねっと相談室 あらかると

マンション購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をtwitterでつぶやく

QUESTION

L字型マンションは亀裂が出やすい?

(福岡県 30歳代 会社員 女性)

 3年前に9階建ての新築マンションの6階部分の住戸を購入し、住んでいます。1年目と2年目に無料の定期点検があり、2年目の点検の際にベランダの外壁に亀裂が入っているのが見つかりました。下の階にも直線に亀裂が入っていました。


 売り主に確認したところ、「L字型マンションはどこかに負荷がかかり、歪みが出て来る。たまたまこの棟に出てきたのでしょう」との反応。亀裂部分を埋めてもらいましたが、補修した業者の方から「また同じ所に亀裂が出てくると思います」と言われました。


 購入時にはL字型マンションの強度に関する説明はありませんでした。横浜の地盤データ偽装事件もありましたので不安です。


ANSWER

L字型だからということはありません

(住宅ねっと相談室カウンセラー 一級建築士 荒尾 博)

 「L字型マンションはどこかに負荷がかかる」という説明は意味が分かりません。


 現場を見たわけではありませんが、通常、L字型マンションは、2つの別個の建物で構成されていると考えられます。2つの建物は、廊下の部分をエキスパンション(電車の連結部分のようなステンレスなどの板)でつないで渡れるようにしていますが、地震の際は、それぞれの建物で震(ふ)れます。


 横浜のマンションの場合、この結合部付近の手すり同士で、沈下によると思われる段差が発生しました。したがって、L字型だから負荷がかかり亀裂が入りやすいということは一切ありません。そんなことがあれば、大問題です。


 次に、壁に入ったという亀裂ですが、まず、幅を確認してください。普通の名刺や0.5ミリのシャープペンの芯が入るほどの幅以上のクラックであれば、表面のモルタル塗装部分の単なるひび割れではなく、その下の構造部分のコンクリートに亀裂が入っている可能性がありますので、原因を調べる必要が高いと思います。


 さらに、亀裂が各階に同じように入っている場合や長さも長い場合には、構造的な問題として調べる必要があります。


 マンション建設に詳しい一級建築士など専門家に見てもらうことをおすすめします。また、各住戸の所有者の個人対応ではなく、管理組合全体として、建設した業者または売り主に亀裂の原因に関する回答をもらい、それをもとに専門家に検証してもらうことをおすすめします。


> 「住宅ねっと相談室」のサイトで質問してみる


[ 2015/11/26 掲載]

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をtwitterでつぶやく

住宅ねっと相談室カウンセラー 住まい創りのプロデューサー 荒尾 博

一級建築士、FP(ファイナンシャルプランナー)、インテリアプランナー、ビル管理士、横浜市木造住宅耐震診断士、神奈川県福祉のまちづくりバリアフリーアドバイザー、民間地震対策研究会主幹会員、地震防災と高齢社会住環境に興味あり。


バックナンバー

住まいを探す

エリアを選択
駅名・地名を入力
新築マンション、中古マンション、新築一戸建て、中古一戸建て、土地、賃貸物件を、地図からまとめて検索できます。
おすすめ情報(PR)

※正しく表示されない場合はしばらくお待ちいただくか
こちらのリンクをクリックしてください

 

このサイトについて

日本経済新聞社について