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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

マンションの傾きが心配。確かめたい

(神奈川県 40歳代 会社員 女性)

 築10年のマンションに住んでおり、いま管理組合の理事をしています。先日、近隣のマンションが傾き始めたというニュースが流れました。基礎杭がしっかりした地盤に届いていなかったの原因とのことです。


 私が住むマンションの管理組合総会でも「うちは大丈夫なのか?」と心配の声が多く出ました。きちんと施工されているかどうか調べる方法はあるのでしょうか。建築後10年たった今の時点で傾きの問題が無ければ、大丈夫と判断しても良いのでしょうか。


ANSWER

みなさんでもできる確認方法

(住宅ねっと相談室カウンセラー 地盤コンサルタント 高安 正道)

 ご心配なお気持ちは大変理解します。あのような事件が発生した以上、生活者の疑問、心配に対し、業界全体で対応していく必要があると感じています。


 さて、具体的な確認方法ですが、管理会社などを通じて、建築確認申請の書類および基礎杭の施工報告書のコピーを取り寄せ、設計通りの本数と長さで施工されているかを確認するのがよいでしょう。建築確認申請の書類を見れば、事前に実施されるボーリング試験によって、どの深度になると支持層と呼ばれる堅固な地層が出てくるのかが検討され、どのような種類の基礎杭をどの深さまで打設する計画であるかが分かります。


 そして、その建築確認申請の書類と実際の施工記録を照合するのです。施工報告書には基礎杭を打設した当時の現場写真もあるはずなので、あわせて参考にします。


 仮に、建物に傾きが発生するほどの問題があるとすれば、建築後数年たったころから顕在化し始め、十年後にはすでにはっきりと認識できる段階に達していると考えられます。


 傾斜があるかどうかの検証は、測量や建築の専門家に任せるのがベストですが、手っ取り早く知りたいということであれば、できるだけ長尺の「水準器」を部屋の床に置いて水平性を確認する方法や(短い水準器は精度が悪い)、3階程度の高さからおもりを付けたタコ糸を地上すれすれまで垂らして垂直性を確認する方法などがあります(ちょっとの風でも揺れるので、ある程度の重量のおもりがいいのですが、その場合は下に通行人などがいないよう注意してください)


[ 2014/7/31 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 地盤コンサルタント 高安 正道

地盤は、土地の購入、住宅の建築に際し看過されがちな分野ですが、思いがけないリスク(軟弱地盤・洪水・湿気・地すべり・地震・汚染など)が潜んでいます。これまでのコンサルタント経験を生かし、分かりやすくエンドユーザーの皆様に解説します。住宅地盤品質協会会員。


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