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住宅ねっと相談室 あらかると

マンション購入時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

マンションの遮音性能について

(東京都 50歳代 自営業 男性)

 現在、都内に建設中の14階建て新築マンションの購入を計画しています。調べるうちに鉄骨造だとわかり、音の問題や断熱性能で心配になっています。


 分譲情報には、下記のように書いていました。


 「柱には鋼管の中に高強度コンクリートを充填したCFT柱を採用しています。相乗効果により、耐震・耐火性能を高めた構造です。外壁には、軽量の押出成型セメント(アスロック)を採用し、厚さ約25ミリの断熱材を吹き付けています。また戸境壁には、厚さ約50ミリのグラスウールを充填しています」


 鉄筋コンクリート構造のマンションとどれぐらい違うものでしょうか。騒音や断熱効果は、軽量鉄骨のアパート並みでしょうか?


ANSWER

マンションでの遮音性能

(住宅ねっと相談室カウンセラー 構造設計一級建築士 佐藤 実)

 マンション構造の種類としては、鉄筋コンクリート(RC造)、鉄筋鉄骨コンクリート(SRC造)、鉄骨造(S造、軽量鉄骨も重量鉄骨も同じくくり)などがあります。


 一般的に防音対策として効果が高いのは鉄筋コンクリート造(RC造)の壁、床です。重量が大きい構造体は音の圧力に負けず遮音性能が高いのです。


 ご質問いただいた鉄骨造マンションですが、床は鉄骨梁の上にデッキプレート+コンクリートで構成するため防音についてはさほど問題ないと思います。しかし上階で飛び跳ねるなどの衝撃音は若干伝わるかもしれません。


 次に内壁、外壁の仕上げを確認する限り、防音性能は高いとはいえません。軽量鉄骨下地に断熱材、石膏ボード程度では、隣家の音は聞こえると思います。


 その他、マンションの間取りでも防音性能は変わります。住戸の境界(界壁)部分にクローゼットなど収納がある場合、隣家の音は伝わりにくくなります。また、吹き抜けは窓から漏れた音が外壁面よりも上下階に伝わります。


 住宅の品質確保に関する法律の住宅性能表示制度に、音環境に関する等級制度があります。ご検討のマンションが性能表示制度の音環境性能の等級を取得しているか、取得していなければ、音環境等級のどこのレベル程度の仕様なのか売主に確認すると良いと思います。


[ 2011/9/1 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 構造設計一級建築士 佐藤 実

木質建物を中心とした構造設計、構造計算の仕事をしています。誠実な業務により、そこに住む人に希望と愛が溢れ、幸運が舞い込むような本物(真実)の構造を提案いたします。


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