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住宅ねっと相談室 あらかると

賃貸住宅の入居・退去時や居住中の疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

マンションを長期間貸すときの契約形態について

(米国在住 40歳代 自営業 女性)

 仕事の関係で海外に住んでいますが、一時帰国で日本に短期間おります。これからまた、海外にずっと住むつもりで、自分の所有する東京のマンションを10年ぐらい貸すつもりでいます。そこで、ある仲介業者と一般賃貸媒介契約を交わそうとしています。


 私は5年定期契約としたいと言ったのですが、仲介業者からは「普通契約の方が大手法人からの受けが良い」ということで一般賃貸媒介契約にしたのです。定期契約にすると、外国人には良いが、大手企業からは嫌がられ、メリットが少ないと言われました。


 私のように、10年以上長い間自分が住む予定がない場合、どちらの形態にするのが妥当でしょうか? 普通契約だと退去してもらうのが大変ということですが、契約が切れる半年以上前に通告しておいた場合でも、難しいということでしょうか?


ANSWER

定期契約の方が安心かも

(住宅ねっと相談室カウンセラー 宅地建物取引業 茂松 東律)

 普通賃貸借契約と定期賃貸借契約の違いは、定期賃貸借契約の場合、更新がない契約だという事です。相談者のように、海外に住まわれている方や転勤などで自宅を一時的に空家にする場合、一般的に定期賃貸借契約にて貸し出される方が多く見受けられます。


 定期賃貸借契約の場合、帰国する1年前から6カ月前までの間に貸主から通知する事により契約を解除することが出来ます。ただし、その期間にあった借り手に限られるというデメリットがあり、家賃も少し低めにする場合もあります。


 一方、普通契約の場合ですと、半年以上前の解除通知は必要ですが、通知で自動的に契約が解除されるわけではありませんので注意が必要です。


 このように考えると、5年先、10年先に帰国予定がある程度確定しているのであれば、定期借家契約が無難だと思います。5年定期より、10年定期の方が需要は高いかもしれません。


 普通契約を主張する業者は、入居者募集を確実に行いたいために、普通契約を勧めているのではと思いますが、選択するのはあくまで依頼者です。


 万が一、その業者が主張を曲げないのであれば、不安を抱きながらまでその業者と契約する必要はなく、他の業者にもあたってみてはどうでしょうか。


[ 2012/4/12 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 宅地建物取引業 茂松 東律

賃貸から売買まで不動産取引全般の仕事をしています。最近は競売物件の相談も増えてきました。さまざまな問題解決のヒントを一緒に考えていきましょう。


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