住宅ねっと相談室 あらかると
建築家、不動産プランナー、税理士らの専門家が、さまざまな相談にボランティアで助言します。本コーナーの質問および回答に対するお問い合わせは、「住宅ねっと相談室」までお願いします。
賃貸マンションのエアコンの効きが悪い。誰が直すべき?
(大阪府 20歳代 会社員 女性)
今年の春から大阪市内で賃貸マンションを借りています。連日の猛暑で帰宅後エアコンをつけないと暑くてたまりません。ところが、エアコンの効きが悪くて困っています。設定温度を最低の23度にしても風があまり冷たくありません。
故障だと思い、管理会社に連絡しているのですが、「フィルターの掃除をしてください」とか「壊れていないのなら我慢してください」とはぐらかしで、取り合ってくれません。勿論、フィルターの掃除やエアコン洗浄スプレーもしましたが、一向に改善されません。契約上は、エアコン付きのマンションで、付いているものは10年以上前のエアコンだと思われます。契約書には、設備の消耗品などの取り換えは、借主の負担で行うと書いてありますが、修繕の規定はありません。
どうすればよいでしょうか? 節電の折、電気代も気にかかりますし、何よりなま暖かい風では寝苦しく、睡眠不足でイライラします。
面倒かもしれませんが、積極的に行動することが大切です
(住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣)
暑さ厳しい折に、エアコンの故障は本当に辛いです。自分の所有物なら思いきって取り替えが決断できる場合でも、借り物設備の故障は、大家さんにお願いしなければならず、気を遣うものです。それこそストレスですね。しかも、完全に故障ならまだしも、ガス漏れのような症状で、効きが悪くなっているとすれば証明が面倒ですね。本来は、季節的にも管理会社がすぐに対応してくれるべきなのですが。
さて、どうしても管理会社の対応が悪い場合、待っていられませんので、直接エアコンの製造メーカーのサービス部門または近くの電気店に連絡して、点検依頼の見積もりを聞きましょう。そして、もっとも考えられる原因のガス漏れ修理の見積もりも聞いてください。その結果を「連日の猛暑の折、3日以内に連絡なき場合は、我慢できませんので当方で修繕依頼をし、請求させていただきます。」というような内容を管理会社に電話とFAXで送ります。もしも、高額な修繕費用がかかる場合は、出張料だけを払って帰ってもらい、大家さん側に取り替え依頼をすることになります(この出張料も後で請求対象となりえます)
契約時の重要事項説明書などに設置が明記されている設備に関しては、故障の原因にもよりますが、家賃に含まれる経費です。ガス漏れなどは、明らかに自然劣化による故障です。まして相談者のように、今年の春から入居した場合、初めて使う設備の過失など考えられません。もっとも、経年かつ修繕費用が高額であれば、省エネ仕様の最新の製品に取り替えた方が、節電効果もありますので、貸主側に取り替えを要求しましょう。
修繕費用が比較的少額なら相談者で負担することも覚悟で修理を依頼することも考えられますが、高額の場合は、修繕結果報告書をつけて管理会社に修繕依頼をしてください。積極的に動くことが相手にプレッシャーを与える一番の方法です。
これだけでも相当な日数と手間がかかりますが、負けずにがんばってみてください。
[ 2011/7/28 掲載]
住宅ねっと相談室カウンセラー 司法書士 石田 光廣

『相続のたびに“まち”が壊されていく!』。これが長年のまちづくり研究で分かったことです。不動産や住宅は、経済資源ではありません。国家の重要なインフラです。秩序ある不動産の継承は、「まちづくり」の原点です。皆さんに正しい知識をもっていただいて、暮らしやすい社会を実現したいですね。こんな思いから司法書士になりました。
- マンションを長期間貸すときの契約形態について(2012年4月12日)
- 震災による家具の転倒と原状回復(2012年2月23日)
- 賃貸マンションを退去するにあたって、契約内容に不安が(2012年2月9日)
- 賃貸住宅の連帯保証人の責任(2011年10月20日)
- 修繕義務と家賃の支払い義務について(2011年9月8日)
- もっと見る












