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住宅ねっと相談室 あらかると

住宅に関係する税金やローンの疑問・トラブルなど、読者から寄せられた相談に建築士やFP、弁護士ら専門家が回答します(この連載は終了、新たな質問の受け付けも終了しました)

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QUESTION

親族に不動産を売る時の価格について

東京都 40歳代 自由業 女性

 大阪に親から相続したマンション(築25年)があります。私自身が住むことはなさそうです。関西に住む従妹が売ってほしいと言っているので、売却しようと考えているのですが、価格をどうするか考えています。できる限り安くしてあげたいと思っているのですが、あまり安くすると問題があると聞いたことがあります。


 売った後の税金のことも含め、何を基準に決めれば良いでしょうか。よろしくお願いします。


ANSWER

あまりに安いと贈与とみなされることも

(住宅ねっと相談室カウンセラー 税理士 松下 明夫)

 まずは、近隣の同程度のマンション売買の相場価格を確認してください。インターネットでもある程度の情報収集は可能です。同じマンションの情報があれば、なおよろしいと思います。従妹に頼んで、物件の地元の不動産屋さんに尋ねても良いでしょう。そして、その資料をもとに、それなりの理由をつけて(広さ、階、日当たりなど)価格を決めればよいと思います。


 もっとも、ネットや広告等で入手できる情報は、あくまで売主が売りたいと考える売却希望価格です。実際の取引価格はそこから値引きもあるでしょうから、売主の希望価格よりも低くなるのが一般的です。実際に、最終的に成立した売買価格の情報(レインズと呼ばれている)は、不動産業者など専門家でないと入手できません。


 次に、不動産の売買価格と税金の関係ですが、原則、売主と買主が合意すれば価格は自由に決められます。相場価格で売買しなければいけないということはありません。しかし、あまり売却価格が安いと、それは売買ではなく、相続税や贈与税を少なくするための脱税行為ではないかと税務署から見られる場合があります。なぜその価格にしたかという説明がつけば問題ないのですが、他人同士ならまだしも、親子関係などの親密な関係の場合、将来の多額の相続税を払いたくないがために、わざと売買価格を低くして生前贈与したのではないかと税務署から疑われることもあります。そして、時価との差額は贈与とみなされ、贈与税を追徴されることもあります。


 その点、今回は親族とはいっても従姉妹同士で相続関係がある当事者間ではありませんので、課税当局としては、それほど厳しい取り扱いはしないと思います。


[ 2013/11/21 掲載]

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住宅ねっと相談室カウンセラー 税理士 松下 明夫

住宅を考えることによって、生きるということやコミュニティーを考えていきたいと思います。


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