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クリエーターたちの挑戦
Nishino Kazuhiro
西野和宏さん(工芸家、ワークショップ108)
住宅お助け隊の仕事が増えています
問「住宅に関係する仕事としては、最近どんなものを手がけていますか?」
 設計の段階から受けるもののほか、このところ増えてきたのは、「住宅のお助け隊」とでもいいましょうか。「誰に頼んでいいか分からないので…」、といった相談をもちかけられるケースがどんどん増えてきました。

【ケース1・付加価値型】
  建売住宅を購入したオーナーから、「道路と家の間の3坪を使って、雰囲気を出すことができないか」と相談され、門扉などを設けたものです。建物に対して違和感がなく、かつ両隣に同じ建売住宅があるため、家の顔を表現できるように外構デザインを施しました。
 このように敷地が小さくとも、また建売のような個性が出にくいものにでも、プラス・アルファの手を加えることで、個性を持った住宅の表情を作ることができた例です。外構を工夫したために、「お隣の建売住宅と比べて、グレードがかなりアップした」と感謝されました(写真1) 。
写真1
【ケース2・補修型】
  建設途中に住宅のオーナーから相談を受け、後から私が設計監理を行ったものです。まず現場を見に行くと、道路と玄関入り口の段差が70センチもあったり、サッシが平気で歪んでついていたりと、常識では考えられないような状況が起こっていました。

写真2
 質の悪い住宅建設業者と戦いながらも完成にこぎつけましたが、建築済みだったアプローチ部は、階段と門扉を設けてデザインに取り込むことで解決。また強度がなかったアプローチ部のブロック塀にも、手摺を添えて補強しました。補修を行いつつもデザインと機能をうまく組み合わせて、魅力アップを図った例です(写真2)。
【ケース3・増築型】
  住宅のオーナーは既存住宅のとなりに敷地を買い足し、住宅の増築と庭をつくることを計画していました。当初、他の建築家が提案していた設計案は、外部空間と内部空間が分断されていたものでした。そして極めて高コストでした。
  外部空間と内部空間を一体化し、増築部分の機能をシンプルにしつつ、庭との関係を保つように計画した結果、当初予算の半額以下で納めることができました。また、奥様の趣味である、ガーデニングにも使える外構と門扉といったものもまで作ることができました。庭も建築の一部であると考え、魅力ある空間を実現できた例です(写真3)。
写真3

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