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クリエーターたちの挑戦
Murazumi Chiaki
村角千亜希さん(照明デザイナー)
人と空間を光でつなぐのが私の仕事
問「村角さんにとって、照明デザインとはどんな仕事ですか」
 空間とそこにいる人とを、光でいかにつなぐかということでしょうか。人には、その場をどう使いたいか、どう過ごしたいかという「思い」があるはず。その思いを、光を使って表現したいと考えています。

 住宅照明も、どんな人が住むのかわかっていると、とても設計しやすいんですよ。例えば、「ほの暗い雰囲気を楽しみたい」という方もいれば、「明るくないと疲れちゃう」という方もいる。「パーティーが好き」とか「家で仕事をしたい」、「教室を開きたい」と、いろんな要望がありますよね。そういう思いが分かれば、それにこたえる計画ができる。住み手のやりたいことやテーマがみえてくると、住宅の照明デザインが楽しくなる。
高さ5mの天井から下がるイルミネーションのカーテン。ミラーの壁面に映り込んでダブルに見える。
問「どんな人が使うかを、意識してデザインするのですね」
 人によって、満足のポイントが違うんです。安く機能的であることを重視する方と、多少お金がかかっても、いろんな演出が楽しめることを喜ぶ方‥‥。同じ照明を提案しても、受け入れられ方が全く違う。そこを引き出すのが、私の仕事だと思います。
問「村角さんの光のデザインテーマを、言葉で表現すると」
「ブルーノート東京、X'mas display 」IRON GREYとのコラボレーション
(写真:村角創一)。
 とりたてて言葉にしてはいませんが‥‥。エステやネイルサロンといった、いわゆる「癒し系」の空間を依頼されたとき、「ライトヒーリング」とか「ライトテラピー」という言葉でプレゼンテーションしたら、とても喜ばれました。アロマテラピーやリフレクソロジーは広まったけれど、「光で癒される」という言葉は、まだまだ新鮮に聞こえるみたいですね。

 この仕事では、その場所にどのぐらい滞在するか、といった時間の流れが課題でした。例えば昼下がり、自然光が感じられる時間帯にそのお店に入って、「爽やかで明るい雰囲気だな」と感じたとしますね。で、帰るころには、外は夕焼け、もしかしたら真っ暗になっているかもしれない。そのとき、気づかないうちに室内の光も落ち着いた感じになっていて、そのまま外に出てもなんの違和感もない、そういう自然な流れができたらいいな、と。

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