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第37回 自然愛の庭・風景式庭園
あなたの庭づくりヒント
文・写真:鈴木せつ子(写真家)
 
 

 時は18世紀、イギリスが世界最強の帝国となり、その位置を揺るぎないものにしていた時代、庭はシンプルな風景式庭園へと変貌していきました。



 
Photo
写真1

 写真1は、ロンドンの西北、バッキンガム県にあるストウ・ランドスケープ・ガーデンです。ランドスケープとはよく耳にする言葉です。大雑把に風景のことと捉えているそうです。
 イギリスの風景式庭園は正にそうしたコンセプトのもとに造られた庭です。イタリアやフランス、オランダなどヨーロッパの先進国からやってきた庭園術、古典式庭園から脱皮し、イギリス独自の庭園づくりが始りました。
 その大きな特徴は、囲われていないことです。造園家たちは画期的なアイデアを次々と実現し、庭とその向こうに広がる緑の丘をひとつにして、空まで続く風景を創造していきます。
 例えばそのひとつに「ハーハ」という手法があります。写真にみるような羊たちの群が屋敷のほうまでやってきてはさぁ大変。そこで造られたのがハーハという掘です。動物たちはその掘を越えることができませんし、柵ではないので風景を壊すこともありません。
 こんな素敵なデザインをしたのは、新進気鋭の造園家、チャールズ・ブリッジマン。現代の庭園にもこの技法は受け継がれていますが、ここストウのハーハは、最も古いもののひとつです。
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