TOPLiving Style呼吸する住宅 自然と調和した快適な暮らし

呼吸する住宅 自然と調和した快適な暮らし backnumber
リード
17 家づくり、私のスタイル──最終回にあたって menu
筆者プロフィル 住宅写真 設計図
逗子の併用住宅

 連載の最終回となる今回は、私の最近の作品や仕事を紹介しましょう。

 今年6月、逗子の海に近い小さな土地に、デンタルクリニック併設の鉄骨3階建て住宅が完成しました。以前にも、こぢんまりとした3階建ての鉄骨住宅をつくりましたが、小さい住宅を鉄骨でつくるのは大変面白いものです。私の自宅も鉄骨造りです。

 鉄骨の建築物は、計画段階できちんと決めなくてはならないことが多く、計画、設計のスタート時点からいろいろと考えることになります。それが面白いのかもしれません。

「逗子の小住宅」構造は鉄骨。1階にデンタルクリニックがあり、上階が住居
 通常、鉄骨造りの建築の床は、デッキプレートという板を敷き、その上にコンクリートを流してつくります。こうすると、とてもしっかりした床になります。上下階の音の遮断に優れ、階によって用途が異なる今回のような併用住宅には、特に有利な工法です。

 また、地震に強いため、地震の多い日本で多用されているのです。しかし、建材としての鉄には、熱を伝えやすいという欠点があります。外の熱と中の熱がつながることのないように設計しなければなりません。
海が見える屋上部分をすべてデッキにし、くつろげる空間をつくった。デッキが太陽熱を遮断し、断熱の効果も
 さらに、潮風に含まれる塩分でさびるため、鉄の部材を直接、外気にさらさないようにする必要があるなど、鉄という素材をうまく使いこなすには、それなりの工夫が求められます。工夫次第で、鉄骨の長所が発揮されるところに、鉄骨造りの面白さ、意外性があるのです。
NEXT
おすすめ情報(PR)