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老朽化した建物・設備を修繕するリフォームと異なり、リノベーション(リノベ)は自分たちのライフスタイルに合わせて、中古住宅に新たな価値を与える積極的な行為です。スクラップ&ビルドの時代が終わり、中古住宅活用が注目される昨今、リノベーションで納得のわが家を実現した方を紹介します。

033 築90年の古民家を再生
現代のライフスタイルに合う住まいに

千葉県 川添さん 築90年木造軸組工法

玄関の土間からリビングと多目的ルームを見たところ。地元のマツやケヤキが使われているという太い梁や柱が存在感たっぷり。「今となっては、こんな立派な木材で家を建てることなんて不可能に近いのではないでしょうか」とご主人。梁を利用して奥さまのお父さま手作りのブランコを吊り下げている(写真をクリックすると拡大します)

和室
障子で仕切られた和室が連続する間取り。梁の上には下がり壁があり、梁の全容は見えなかった(写真をクリックすると拡大します)
LDK

土間の上に設えたロフトからLDKを見下ろすと、梁の太さがよくわかる。床は無垢のウォールナットを自然塗料で仕上げている。カラフルなソファがアクセントに。(写真をクリックすると拡大します)

子供の誕生をきっかけに奥さまの実家へ転居

 今回は築90年の古民家のリノベーションをご紹介。古民家を子育て世代の若い家族が暮らすのにふさわしい、開放感や機能性を備えた家に再生しました。

 施主の川添さんは、都心で仕事をする共働き夫婦。横浜・関内駅近くのマンションにお住まいでしたが、子供を授かったことで、「実家に子育てを助けてもらいたい」と、千葉の奥さまの実家へ引越しすることを決意しました。ご実家は、競走馬の調教と乗馬倶楽部を運営。広い敷地内には馬場や厩舎、蔵、両親の家、祖父が暮らす築90年の古民家がありました。「自然が豊かで、身近に馬がいます。僕は初めてここに来た時、自然がいっぱいで、本当に素晴らしい環境だ!って感動しました。共働きを続けるため、子育てを妻の両親に助けてもらうのが目的の転居でしたが、こんな環境で子供を育てられたらいいなって思ったのも大きな理由でした」とご主人は言います。

 敷地内に新たに家を建てることも可能だったので、新築するか、祖父の住む古民家をリノベーションして暮らすか、ご夫婦で悩みました。「私は新築派でした」と奥さま。「今までの都会のマンション暮らしが便利で気に入っていたので、細かく仕切られた和室が並び、暗くて、冬寒い古民家より、モダンで機能的な家を新築したいと望みました。しかし、主人は古民家をリノベーションして暮らしたいと、強く希望したんです」(奥さま)。「梁とか玄関の造りを見て、古いけどとてもいい材木が使われていて、すごいなぁーって。せっかくこの地に住むのなら、この古民家を生かして住んでみたいって思いました」(ご主人)。

「古民家には当時は88歳になる妻の祖父がひとりで住んでいて、使っていたのは玄関近くのひと部屋のみ。祖父は孫が帰ってきて、ひ孫も一緒に住めるなら、ということでリノベーションして同居することを快諾してくれました。妻に対しては私たちのライフスタイルに合うよう住みやすく変えるようにできるだけのことをしよう、ということで理解を得て、古民家再生のリノベーションを行うことにしたのです」(ご主人)

 設計・施工は途中のやりとりの便利さを考慮し、地元の工務店か設計士に依頼したいと考え、数社にプランニングをお願いするも、ピンとくるものがあがってこなかったとか。エリアを隣の茨城県まで広げて探したところ、自然素材、特に木を効果的に使った作品を多く手掛ける井川建築設計事務所にいきつきました。「最初のプラン提案のとき、模型をつくってきてくれました。そこには私たちが考えていたこととはまったく異なる発想で、南北にぬける土間や開放的な間取りが展開されていました」(ご主人)。この模型をみた瞬間に、この人にお願いしよう、と決めた、と言います。

外観
どっしりとした瓦屋根と「出し桁造り」の深い軒、連続する窓に特徴のある外観(写真をクリックすると拡大します)
工事の様子

屋根と躯体だけの状態にしてジャッキアップ。土がむきだしだった建物の基礎を、コンクリートで打ち直した(写真をクリックすると拡大します)

瓦屋根と「出し桁造り」の深い軒は既存のまま利用。屋根の上には薪ストーブ用の煙突が出現し、雨どいを撤去。窓の面積を減らした分、耐力壁を増やした。玄関ドアは断熱性と防犯性を高めるため新しくしたが、外壁に設置している戸袋は既存のもの。新旧の素材を違和感なく組み合わせている(写真をクリックすると拡大します)

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