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老朽化した建物・設備を修繕するリフォームと異なり、リノベーション(リノベ)は自分たちのライフスタイルに合わせて、中古住宅に新たな価値を与える積極的な行為です。スクラップ&ビルドの時代が終わり、中古住宅活用が注目される昨今、リノベーションで納得のわが家を実現した方を紹介します。

044 建て替え不可の築70年のアパートを
カラフルなパリ風の住まいに大変身

東京都 Mさん 築約70年木造軸組工法

カラフルな色と現しの梁がアクセントになった2階LDK。ビンテージ家具がしっくりなじむ、パリのアパルトマンのような雰囲気(写真をクリックすると拡大します)

改造前は木造のアパートだった
玄関
推定年齢70歳くらいの木造アパート。「写真でみるとそれほどでもないのですが、実際には本当に酷い状態で。リアルな状況をお伝えできなくて残念です(笑)」と奥さま(写真をクリックすると拡大します)
2階にはアパートの住人が共同で使うキッチンとトイレがあった(写真をクリックすると拡大します)
一戸建ての住居に

まわりを家に囲まれ、細い路地でアプローチする。グレーの外壁に赤い玄関ドアとルイス・ポールセンの室外灯がアクセント。玄関ドアは建物の中央に設けている(写真をクリックすると拡大します)

玄関

真っ赤な引き戸の玄関ドアは幅120センチメートルとワイドサイズな鉄製の工場用のもの。玄関前の路地が狭いので、大きな家具などを搬入する際、回転できるようにドア幅を広くした。玄関右側にはたっぷりの靴収納を造作(写真をクリックすると拡大します)

2階LDKへ続く、幅を広めにとった折れ曲がり階段。建物の中央に設けている。大きな天窓も設けた(写真をクリックすると拡大します)

建て替えが出来ない物件、買う前にとことん調べて不安要素を解消

 都心にある閑静な住宅地。路地の奥にたたずむ昭和20年代に建築されたアパートは、人が住まなくなって久しく、建て替えることもできない建物。そんな物件を購入し、住み手の個性が光る、おしゃれな住まいによみがえらせたケースを紹介します。

 施主のMさん夫妻は、東京都北区の南端、下町の谷中や千駄木のすぐ近くにある床面積100平方メートル以上、ルーフバルコニーもあるという古い賃貸マンションにお住まいでした。「ここはとても気に入っていたのですが、大家さんの事情で出なくてはならないことになり、次に住む家を探すことになりました。その頃、友人がマンションを買ったり、生前贈与の非課税枠の特例が終わるかもしれないなど、タイミング的にいろいろな条件が揃って、そろそろマイホームを、と考えるようになりました」(ご主人)

 最初はもともと住んでいた北区や谷中界隈で物件を探していたのですが、なかなか条件にあうものが見つかりませんでした。そこでエリアを広げ、建物付き、建築年数を問わないという条件で探したところ、「再建築不可」という、この家が浮上してきたのです。

 建築基準法では「幅員4メートル以上の道路に土地が2メートル以上接している敷地でなければ原則建物が建てられない」 という規制があります。つまり、新築はできず、家を直すならリノベーションしか手がないわけです。建て替えができない分、相場よりもかなり安いのが魅力ですが、リノベーションを施したとしても果たしてここが快適な住まいになるのかどうか……。

 物件は昭和20年代、戦後まもない時期に建てられた2階建てのモルタルアパートで1階に3室、2階に3室。共同の流しとトイレがある、昭和の名残たっぷりのアパートでした。

 奥さまは「誰も住まなくなってからずいぶん年月がたっているらしく、玄関へ向かう路地は草ぼうぼうで、蚊がぶんぶん飛んでいました。お化け屋敷みたいで、家の中はカビ臭く、本当にひどい状態でした。これが果たして、リノベーションで自分たちの好みの住まいにできるのか? それ以前に耐震性や断熱性、セキュリティーなどの基本性能を満たした家になるのか? 半信半疑でした」と言います。

 一方、ご主人は、Ar.K一級建築士事務所(東京・品川)の建築家、南部健太郎さんに相談をして、「南部さんもいい家になると言っているし、なんとかなるだろう」という気持ちが大きかったそうです。そこでご主人は心配する奥さまと一緒に、専門のコンサルタントに相談したり、自治体の条例や保険、建築資材や工法などについて徹底的に調査。リノベーション後、耐震評点1.0をクリアすれば地震保険に加入できることなどを確認し、不安要素をできるだけ解消するように努めました。

 夫婦で何度も話し合いを重ねた末、この家を購入することに決定。「不安はありましたが、それにも増して、土地33坪・建物付き2700万円(価格交渉前は3000万円)という物件の安さをリノベーションでどれだけ変えられるか、その可能性に魅力を感じての決断でした」(ご主人)

ダイニングキッチン

リビングダイニングの斜め天井には、2カ所のトップライトを設置。あえて既製品のトップライトは使用せず、シンプルで手づくり感のある天窓に(写真をクリックすると拡大します)

フランス人デザイナー、シャルロット・ペリアンの作品にインスピレーションを得た、カラフルな色づかいが楽しいダイニングキッチン。「ダイニングからキッチンの手元が見えないように、また、キッチンの周囲をぐるりと回れるようにもしてもらいました」と奥さま(写真をクリックすると拡大します)

キッチンカウンターの下部は、ダイニング側から使える収納スペースに。左上にはフランス「ロジェール社」の電気コンロを設置。「仲間が集まったときなど、お茶をふるまったり、鍋を保温するのに便利です」とご主人(写真をクリックすると拡大します)

手板金(手作業によるたたき板金)のカウンタートップ、機能的な収納、ドアパネルの木目のトリミングなどに特徴のあるオーダーメイドキッチン。ピンクの扉の内側はゴミ箱置き場。4口ガスコンロはフランス「ロジェール社」のもの。水栓金具はドイツ「ドンブラハ」製(写真をクリックすると拡大します)

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