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素敵な暮らしのつくり方

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03.光と風とハーブと自然のサイクルとともに暮らす家

サンルームから一歩踏み出せば、木々と草花に囲まれたハーブ・ガーデン。鳥のさえずり、風に草木の揺れる音が耳に心地よく響く

「何種類くらい植えてあるのか、もう分からないの」と永田さん。あれこれと手を加えながら育てたハーブ・ガーデンは、まるで小さな森のよう

2つの大きな窓が室内と屋外の空気をつなぐ。窓越しに眺める風景は、1枚の絵画を見ているようだ

2階に続く階段にも、太陽が明るく差し込んでいた。階段に向かうと、吊り下げられたハーブがほのかに香る

庭は人なり
だからこそ手が抜けない

 都内の閑静な住宅街。表通りを左に曲がり、緩やかな上り坂を進むと、ポプリ・ハーブスタイリスト、永田ヒロ子さんのお宅が見えてきます。

 自家製ポプリの材料にしようと、自宅の庭でハーブの栽培を始めた永田さん。畳1枚ほどだった小さな畑は、長い年月を経て、庭いっぱいに広がる素敵なハーブ・ガーデンへと成長しました。

 「春先から初夏にかけて、植物の成長は活発になります。たくさんの花が咲いて、緑が濃くなって。1年の中で庭が一番きれいな時です」

 永田さんは、この時期になると、自然に早起きになるといいます。「街が起き出す前。静かな庭で思い切り深呼吸すると本当に気持ちがいいんです。ハーブの芳香は揮発性なので、日が昇るにつれて香りを発散していきます。フレッシュな香りを楽しむなら、断然、朝なんですよ」

 昨日までつぼみだった花が咲いていたり、新しい芽が少しずつ大きくなったり、庭の表情は1日として同じではありません。季節の移り変わりを見守る永田さんの住まいは、リビングからサンルーム、ハーブ・ガーデンまでが一体化したような、開放的な空間。

 大きな窓いっぱいに陽の光が差し込み、草花の香りをまとった風が、部屋の中を通り抜けていきます。

 「植物は、人とよく似ていると思います。私たちが春になるとウキウキするように、ハーブも気持ちがいいとどんどん成長します。夏の蒸し暑い時期には風通しを良くすると喜んでくれるのが分かります」

 自分が手をかければ、かけた分だけハーブは応えてくれると永田さん。「どのような庭になるのか、すべて自分次第です。植物は、1日で成長するものでないだけに取り繕うことはできません。自分自身の生活の姿勢が問われているような気がします」。

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