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素敵な暮らしのつくり方

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05.テーマは70年代ノスタルジー 懐かしさとくつろぎに満ちた家

間仕切りを取り払った1階にはゆとりの空間が広がる。風が心地良く抜ける部屋を、愛猫ビューティがゆっくりと歩いていた

「お気に入りのリビング。両面の窓から優しい光が差し込んでくる。天井は梁(はり)を露出させることで高さを確保。最後のペンキ塗りは自分たちで行った

光が家中に広がるよう、玄関前の廊下とリビングを仕切る引き戸にもアンティークのガラスをはめ込んだ建具を活用

もともと階段上には押し入れがあったそうだ。光を取り込むために、思い切って撤去。明るい印象の吹き抜けに姿を変えた

木と雑貨と人の温もり

 「70年代のものだから好きなわけじゃなくて、好きなものを集めたら、たまたま70年代のものだったという方が正しいかもしれませんね」

 木の風合いを生かした部屋の中に、どこか懐かしさを残すレトロな雑貨たち。フォトグラファー、安部まゆみさんのお宅には、人なつこい、温かな空気が漂います。

 家の購入を考えた時、「予算を考慮して新築ではなく、改装可能な中古一戸建てを探すことにしました。しかも光の入る角地がベスト。そんなに都合のいい物件はないかとあきらめかけたころに、この家を見つけたんです」

 安部さんの好みにこだわったわけではないけれど、見つけた家も期せずして築40年。70年代に建てられたものでした。

 「生かせるところは、できるだけ生かそうと思いましたけど、窓はすべて残しながら、間取りはほとんど変更することになりました。家中を光と風が通り抜けるようにしたかったからです」

 長い間、人の暮らしてきた家だけが醸し出す、肌になじむような風合いを生かしながら、現代の生活様式に合わせるところは大胆に改装。安部さんの前向きで朗らかな性格が、住まいづくりにも表れているようです。

 改装は、建築家と相談しながら進められました。ただ、大掛かりな部分は専門家にお願いしながらも、最後は自分たちの手で仕上げたいという気持ちがあったそうです。

 「業者の方にすべてをお願いするより、時間をかけても自分たちの思い通りにしたいなと思ったんです。予算的に厳しいということや、ちょっと面倒な作業になりそうだったので、人にお願いするのは気が引けるという部分もありましたけど」

 仕事を終えてから夜中まで、現場に通っては壁紙を張ったり、天井を塗ったりする作業を続けた安部さん。

 「予想以上に大変な作業でした。もう、倒れるかと思いました」。言葉とはうらはらに、安部さんは笑顔。住まいに手を加える楽しさが伝わってきました。

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