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素敵な暮らしのつくり方

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11.人とネコ 互いを感じながら暮らす家

ネコの足跡が刻まれたアプローチを歩いて玄関に。真正面にはネコの出入りできる、ガラス張りの「お出迎えボックス」がある

「NEKOチューブ」が家のあちこちに取り付けられている。丈夫なポリカーボネート製。ネコが歩くと手足の肉球が透けて見える

アクション映画では、ヒーローがダクトの中を移動したりするが、山下家ではネコがチューブを移動する。なんとなく近未来的な雰囲気の空間(*)

2階の寝室や悟さんの書斎からもリビングが見下ろせる。どこにいても家族の気配が伝わりやすい

ネコと共生する家づくり

 フェイシャルエステティシャンの山下菜穂さんのお宅は、大通りから少し奥に進んだところ。門扉から玄関までが細い通路で結ばれた、いわゆる旗ざお敷地に建てられています。

 門扉から玄関までのアプローチは、「ネコの小道」。玄関に近づくほど足跡が小さくなり、最後は原寸大になるというこだわりようです。

 夫の悟さんと菜穂さん、そしてネコのミックとチャコの2人と2匹暮らし。5年ほど前、住宅の建て替えを計画した際、夫妻が希望したのは、ペット共生住宅でした。

 「人もネコも、家中、どこにいても気配が感じられる家にしたいなと思ったんですよね。ネコは甘えん坊で、いつも私の後をついてきます。ネコが寂しがらないように、どこにいても私たちを探せるようにできたらいいなと。ちょっと甘やかしすぎと言われますけれど」と、菜穂さんは笑います。

 そこで、夫妻は15年来の友人でもある、建築家の鵜飼哲矢さんに相談。鵜飼さんと、鵜飼哲矢事務所の田中義之さんとともに、「人とネコがともに暮らす家づくり」が始まりました。

 家の中に張り巡らされた「NEKOチューブ」は、鵜飼さん、田中さんからの提案だったとか。

 鵜飼さんいわく、「ネコにとっての世界は、この家の中だけ。できるだけ複雑なルートを作り、いろんな体験ができるようにしたらいいんじゃないかと考えたんです」。

 ネコ好きな住み手とネコ好きな建築家のコラボレーションは、なんとも不思議な立体構成を生み出しました。

 ネコ用通路ができたおかげで、ネコの移動は自由自在。「本当は、これでドアの開け閉めをしなくて済むと思ったんですよね」と悟さん。

 「でも、結局、そんなことはなかったです。NEKOチューブを通って出て行っても、帰りはドアの前で開けてと鳴いたりする。ネコはそういう生き物だと実感しました」

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