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素敵な暮らしのつくり方

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13.縁のある人や「もの」が集まり、つながっていく家

階段の先にあるのは、小さな秘密の部屋。秘密基地に潜入するような気持ちになってくる

「子どものころから、夢見がちなところがあったかもしれませんね。ワクワクドキドキすることが、いまでも大好き。この部屋で過ごす時間は、本当に楽しいです」

アンバー(黄褐色)の寄せ木の床とアーチ型に張り付けられたレンガの装飾、メゾネットの階段の鉄の手すりなど、ニューヨークとベルギーに住み、絵を描いていた故・松任谷國子さんのセンスが残る

響さんがキャラクタープロデュースを手がける、「きみとも」。アーティスト・筒井はじめ氏の描く12のキャラクターが愛と夢を語り、人生を元気にしてくれるという

思い続けてかなった夢

 部屋の真ん中にある階段の先は2階……ではなく、天井。両サイドの小さなドアを開けてみると、そこはロフトになっていました。フロアに向いた窓から見る景色はなんとも不思議です。

 室内なのに屋外にいるような、遊び心の詰まったこの家は、かつて画家の松任谷國子さんが住んでいた建物の一室でした。

 現在、キャラクタープロデューサーとして活躍する響彩子さんが、この住まいと出合ったのは1年ほど前のこと。それは何か、見えない糸で結ばれていたような出来事だったと、響さんは話します。

 「小さいころから、絵や写真が大好きだったんですよね。抽象画だったり、風景写真だったり、絵や写真は、私をいろいろなところに連れて行ってくれますから。そんな私にとって、松任谷さんも好きな画家の一人でした」

 響さんが松任谷さんのことを知ったのは、中学生の時。「子どものころから、なぜかギリシャにあこがれていました。ある日、父の持っていた雑誌にギリシャのサントリーニ島という島のコラムを見つけた時も夢中で読みました。実は、そのコラムを書いていたのが、松任谷さんだったんです」

 いつかはこの島に行ってみたい! そんな思いとともに、松任谷さんのことも、響さんの心に強く刻まれました。以来、時々、松任谷さんのことを思い起こしていたといいます。

 「大好きな絵や写真に囲まれて暮らせたらいいな」とずっと思っていた響さん。昨年、転居先を探していたところ、インターネットで見つけたのが現在の場所でした。

 「最初に見たのはネット上の間取りだけ。実際にお部屋を見に伺って、その時初めて、ここが松任谷さんの暮らしたところだったと知りました。とても不思議な縁を感じて、もう、びっくりしましたよ」

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