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うちの施主のおかしな注文
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実作品
「木漏れ日を望む」

 私たちの建築は、木漏れ日を望む。

 望むとは、強い関心とひとつになること。じっと見つめる。遠くを見る。覗き込む。それは、あらん限りの力。満ちて来る自問である。人間の嘆きと願望である。

 望むという行為は、激しく内にこめた感情を宿している人間の姿である。自分の在り方が守られていないようなところで、一体だれが心を開くというのだろう。

 開口をつくる行為は、見えなくなりつつある望みを、再び定めることだ。そこへ入って来るもの、その先に望むものをもう一度見ることであるからだ。そして、私たちは気づく。建築が動くものと向きあえるだけの、静けさを宿していることを。

 私たちの建築は、がっしりと重く、しかし動きがある。そしてはっきりした形がある。その内から望むものが動くのがわかる。それは、1本の椿、流れる雲、鳥の群飛、木漏れ日である。

 建築の設計とは、生命力あるものの姿を邪魔せずに、そのような形の在り方を探究することだ。もっとも少ない所作で、もっとも深く。
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森の足元
(工事中 CG)
墨染桜
(工事中 CG)

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